Fateとひぐらしがアンチヒーローを採用する理由

萌え理論Blog - Fate・ひぐらしに見る新時代の(アンチ)ヒーロー像
上の記事から「メス化する主人公」のような印象を受けるかもしれません(はてブ)。女尊男卑の力学で、ヒロインが凛々しく・不気味に・ツンデレになる一方、ヒーローは弱体化します。特に士郎@Fateは、ジャンプ的世界観=弱い主人公が危機で強くなる、の裏返しで、最高のサーヴァントを召喚しながら、実力を引き出せません。しかしここで、ゲームの「デモプレイ」を思い出します。主人公がわざと敵にやられると、プレイヤーは操作したい。これと同じで、士郎はデモ主人公です。違うルート・EDを見たい力、二次創作を求める力を生みます。つまり男/女の反転と作者/読者の反転が同じ構造です。プレーンな絵とデモ主人公の、同人吸引力が両作品の成功の理由だと、私は考えます。