オカダ・イズ・ファット
もしコメントが本人なら、「オッチョコチョイ」なのは岡田氏の方だろう。誤解を招かないようなやり方は、ブログがあるのだからいくらでもできるはずである。まあでもわざと話題にしてもらって、適当な辺りで収束させるのは常套手段ではあるだろう。つまり、釣りかもしれない。しかし、そういうやり方というのは、好きである。
さて、ただでさえ複雑な状況なので、私はなるべく簡単な図式を提示することにする。よく「○○は死んだ」というときに、死んでいるのは○○ではなく言う本人だということが多い。つまり時代に取り残されているのである。
だから「オタク・イズ・デッド」ではなくて、単に「オカダ・イズ・デッド」だとも言える。*1
もう少し言うと、「オカダ・イズ・ファット」である。これは何も私が有名人を妬んで、小学生のように悪口を言っているのではない。クレッチマーの気質論というのがあって、太っている体格の者はユーモアに富んだ性格で人に好かれやすいという。*2
だから、「太っている社交家」というイメージをオタクに付加したのが岡田の功罪である。もちろん体形は人それぞれなのだが、痩せている宅八郎の自閉的な印象*3から、太っている岡田の社交的な印象へチェンジしたという印象がある。
つまり「キモイ→オモロイ」というモデルチェンジである。別に調べたわけではなくて印象でしかないが、オタクは痩せているか太っているかの二極で描かれるのは、彼らのイメージも影響していそうだ。
それで、大企業を上手く口車に乗せて映画まで作らせた岡田にしてみれば、そういう社交の回路が閉じてしまって、ただ企業のマーケティング通りに萌え商品を消費するようなオタクは退行しているように見えるかもしれない。
しかし、一方ネットでは昔なかったような勢いで、企業が想定しないような消費の仕方をしていて、逆に進化していると見れなくもない。ただし、ハルヒなどはネットの「祭り」を自覚的に意識しており、ネットも回路に取り込まれてしまうかもしれない。微妙なところである。
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*1:ちなみに、「○○・イズ・デッド」の元ネタは伊藤剛の『テヅカ・イズ・デッド』
*2:まあさすがに現在ではこのような見解は取られないが、参考にはなる
*3:彼はホストをしているというから、あくまで私の先入観である