でも岡田さんもオタクを殺した一人ですよね

岡田斗司夫のプチクリ日記: オタク・イズ・デッド

イベントに来てない人にはわかりにくいだろうけど、僕が定義するようなオタクが少なくなったのが問題じゃない。
そんなのは単なる「時代の趨勢」だよね。
「時代の趨勢」というのは原因から結果へとめぐる「歴史的必然」であって、それを悲しむような懐古趣味はあいにく持ち合わせていない。
最初の著作「ぼくたちの洗脳社会」から一貫して僕のスタンスは「来る時代、拒まず」だ。
(「投稿 岡田斗司夫」だが本人かどうかは分からない)


どうみても岡田氏もオタクの普及に一役買ってます。あり(ry


原因については他人事のように語って、結果については感傷的な態度を見せてみて、他人の意見はすべておっちょこな誤解なんだから、なんだか美味しいところだけ持ってってますね。


だいたい『トップを狙え』とか『プリンセスメーカー』は萌え路線の元祖みたいな感じでしょう。プリメは育成SLGの先駆けで云々とか、どっかで自慢してたような…。だからまさにそういうのが売れる岡田氏の思惑通りになったわけじゃないですか。


それを「死んだ」って。しかも世の中の趨勢で必然だから仕方ないって。その、何と言うのかな、それはそうなんだけど…例えば戦争犯罪人が、戦争で国民が死んだことに涙を流して、でも世の中の趨勢で必然だから仕方ないとか言ったら、「お前が言うな」ってなりますよね。


じゃ、どういう状況なら納得できるのかと言えば、例えば、貧乏なアニメーターがいて、「ただ女の子がたくさん出てくるアニメが作りたかったんじゃない」とか涙を流せば、それならまだ分かります。蛇足ですけどちょっと『編集王』のブルセラムーンに似てるかも。


だからどちらかというと、岡田斗司夫は大阪商人的にそういう世の中の流れを察知して乗っかったわけですよね。その素晴らしい才覚にはいつも唸らされますが、でも最近の萌えブームは全然分からんね、昔のおたくは死んだ、と言われても、それについてはあまり納得できません。


つまり、ダブスタダブルスタンダード)なんですね。オタクは死んだと見栄を切って、それなら自分は殺した側になるんだけど、それは時代の必然で俺は冷静に分析してるだけで、批判はオッチョコ誤解なんだけど、涙も見せて感傷的になってみるという。


岡田の言動やその影響には良い面もあるでしょう。例えばオタクは社交的だというイメージの宣伝とか。でも要は功罪の「功」だけ取りたいということです。それはちょっと…。そういえば以前のプチクリでも応援するなら買ってくださいとか言ってましたね。プチクリもどっちかというと薄くてぬるいオタク向けのような…。


ちなみに、私は別にオタクは死んだと思っていませんし、オッチョコ誤解をしたかと言えば、リンクのまとめを中心にやりました。そんな何もかもオタキング岡田の思惑で動いてはたまりません。


でもどちらかというと、イベントで彼がバカ呼ばわりしたらしいオタク(参照)よりも、手八丁口八丁の岡田さんの方が好感が持てますね。ただちょっと人気に嫉妬しました。