PSPソフト『聞いて覚える英単語〜アルクのキクタン』(3回目)

概要

紹介

日常で使える単語を、歌に乗せて覚えられ、いつでもどこでも学習できる、PSP版『キクタン』。連載最後の3回目となる今回は、長期体験した感想をお届けします。ソフト全体の概要は、すでにお伝えした文末の関連記事をご覧下さい。

――読者の方々は、「わざわざゲームでなくても、英語の学習書・教材がすでにあるのでは?」という素朴な疑問がおありかもしれません。私も体験版に触れる前はそう思うところがありましたが、現在ではゲームで学習するのはアリだし、むしろそちらのほうが有効だと感じるようになりました。

前回でも少し触れましたが、インタラクティブ環境での学習は、とても効果的です。機械による出題と答え合わせの自動化が、思っているより学習を楽にしてくれます。特に、長期に渡り反復して学習するときに、この手間は意外と軽視できません。それは、手紙よりメールのほうが気楽に書けるのと、同じようなことだと考えます。「作業」から「ゲーム」に変わるのです。

「いかにも勉強」というスタイルよりも、題材が英語のクイズゲームと思って気軽に取り組むほうが、結果的に長続きするでしょう。それに、携帯ゲームなので、移動時間を有効利用できます。PSPをすでに持ち歩いているなら、UMDが本に比べて軽いのも魅力です。だから、勉強だけでなく遊びたい学生にとっても、仕事で疲れた社会人にとっても、オススメの学習法です。

また、(画像にあるように)「○」がつくと不思議と嬉しいものです。これはなぜでしょう? 自分で丸をつけますと、問題を解く自分と、答え合わせをする自分と、一人二役をこなさないといけないので、客観視して冷静に見てしまうからではないでしょうか。機械は人間ではありませんが、相手をしてくれる存在ではあります。自分で丸をつけるのと、ゲーム機が丸をつけてくれるのでは、「くれる」分、対話的な楽しさがあるのかもしれません。

それから、学習では、ワード(語)、フレーズ(句)、センテンス(文)と、表示される言葉が段々長くなっていきます。これを観察すると、同じ意味の言葉でも、日本語での言い回しが微妙に異なっています。だから、ひたすら単語を追うよりも、応用が利くようになりそうです。実際に書店に行って、原作の出版社アルクから出ている多くの英語学習書が、棚に並んでいるのを見たので、そのノウハウは十分信頼できそうです。

このように、PSP版『キクタン』は、ゲーム機の能力を活かして、音楽に合わせて発音され、次々と問題を解くことができ、そのどちらもテンポが良く、ストレスが溜まりません。4月23日(木)発売予定ですので、ぜひゲームでの英語学習にチャレンジして頂ければ幸いです。

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