アニメ感想・「ヒャッコ」1話「虎子相まみえる」

涙 NAMIDA ナミダ

あらすじ

入学早々、広い学園内で迷った能乃村歩巳は、通りすがりの少女・伊井塚龍姫と出会う。
これで教室まで戻れると思いきや、どうやら龍姫も迷っている様子。
その時、突然2階からひとりの少女が飛び降りて来て……。

原作は、『ヒャッコカトウハルアキ・ 「Flex Comix ブラッド」連載。

学園の迷宮をさまよう少女四人

初回は要するに学園で迷子になる話。プロローグ……というより番外編……というかなんかCDドラマみたいな話。1クールならゼイタクな使い方で、原作の分量が足りないのかも。あと迷い方もごく普通な感じで、何かついでに良いこと*1をするとか、あるいは七不思議の場所を実際に通る、みたいな遊び*2が欲しい感じ。

キャラクターのポジションはまっとう。百合的な学園内で、引っ込み思案な娘が天真爛漫な娘に出会うというのは、たとえば「まなびストレート!」もそうだろう。なぜそういう図式になるかというと、そのバイアスがないと単に粗暴・無思慮に見えてしまうからだ。じっさい、虎子が窓から飛び降りるのも、「前進あるのみ」*3という、単純な思考から来ている。

だから、歩巳の視点から見るのは正解なのである。しかしここで、細かいが、虎子が飛び降りるシーンで、スカートの影が、単に黒を加えるグラデーションが気になった。萌え的には、いわゆる「絶対領域」だから、もう少し華やかな塗りというか、エフェクト*4を使ったりしてもいいのでは。

ただ、つんくが音楽プロデュースに関わり、声優も平野綾ら豪華陣を揃えた。判断は保留にして、次回に期待しよう。ところで、どうでもいいことだが、『とらドラ!』がトラで『ヒャッコ』もトラなのは、狙って合わせているのだろうか。

関連作品

ヒャッコ 1巻 Flex Comixヒャッコ 2 (Flex Comix)
ヒャッコ 3 (Flex Comix)ヒャッコ 4 (Flex Comix)

*1:迷子の子どもを連れて行ってやる的な

*2:そういうドタバタは「エクセルサーガ」とかが見物だが、そこまでやるとうるさいかも

*3:このフレーズもまなびの「まっすぐ」を思い出させる

*4:まなびが演説すると花火が打ち上がるシーンがあるが、あれくらいやってもよさそう