雑誌『m9』の記事について

「ライトオピニオン」誌

m9(エムキュー) (晋遊舎ムック)

晋遊舎様から発売中の、新創刊した雑誌『m9』に、「天野年朗」名義で、「『アイドルマスター』は『文化現象』である!」という記事を書かせて頂きましたこと、改めて報告させて頂きます。

冒頭の「はじめに」で宣言してありますし、先に編集者の方から伺っていましたが、『m9』は「ライトオピニオン(Light Opinion)」誌です。ノベル(小説)に対する「ライトノベル」のように、既存のオピニオン(言論)誌に対するライトオピニオン誌という位置付けなのです。

だから、「アイドルマスター」も、ライトオピニオンとして取り上げています。記事の前半では、総売上60億というアイマスの成功と、ニコニコ動画のMADの流行に注目し、アイマス−ニコニコという軸で、最近拡大しているCGMビジネスに絡めて、作品を紹介しています。

後半では、稲葉振一郎氏・伊藤剛氏・大塚英志氏・東浩紀氏・中森明夫氏・宇野常寛氏に言及しながら、新世代(オタク第四世代)が興じる文化の特徴と、「大きな物語」が衰退した後のポストモダンに重要だと思われる概念を提起しています。

また、すでに読まれた方に向けて、関連する話題のエントリを幾つか書く予定です。先に概要だけ述べますと、アイマスだけでなくニコニコも急成長していること、アイマスMADは無断転載から二次創作への転換点になりうること、など書きます。

雑誌全体としては、ネット論壇・ブログ論壇でよく話題になる格差論を特集しているのと、冒頭で対談している小飼弾氏と赤木智弘氏をはじめ、よく言及される豪華メンバーが執筆しておられます。

このブログと同じはてなからも、ココロ社さん*1や多くの方が書かれています。私が読者として読んでもオススメですので、どうかよろしくお願い致します。

m9(エムキュー) (晋遊舎ムック)

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