なぜ多重人格は普通ではないのか

404 Blog Not Found:多重人格って普通だよね?

いや、多重人格が普通ではなくて、病気とされているのにはそれなりの理由がある。なお、医学的な診断基準では、「多重人格障害 Multiple Personality Disorder(MPD)」は、「解離性同一性障害 Dissociative Identity Disorder(DID)」に呼称が変わったが、「多重人格」は一般によく使われる表現なので、ここでは用いる。

引用先の「夢」「物語」「天使と悪魔」などの例は、人格の同一性と排他的でないどころか、むしろ前提にしている。天使と悪魔に悩まされるのは、同じ人格が天使と悪魔に語りかけられるからであって、天使が語りかける人格と悪魔が語りかける人格に分かれてしまえば、苦悩しない。

多重人格か、単に性格に裏表があるのか、は、記憶喪失を伴うかどうかで、明確に異なるだろう。別人格というのは、記憶の独立のことなのだ。さらに、詳しくは知らないが、アレルギー反応や脳波など、生理学的反応が異なる例があるらしい。身体的な反応が異なっているなら、普通ではない。ただし、患者が実は演技で嘘をついている場合はあるだろう。