同人ゲーム「呪いの館」

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呪いの館(第一話)とは

「三角おにぎり&ともちゃん」氏によってゲーム開発ツール「K&P」を使用して作られたPCゲーム。
ニコニコ動画にそのプレイ動画がアップロードされ、そのシュールさと主人公の叫び声が話題を呼んだ。

ゲーム「呪いの館」は、ニコニコ動画でブレイクして、既にMADなどが作られており、動画への感想は多くても、ゲーム本体への感想は少ない。そこでレビューしよう。

まず、これは多くの同人ゲームに当てはまるけれど、たとえばしゃがむときの反応が遅いなど、やはり操作性が悪い。しかも、それがゲームの難易度と直結しているのだ。ここで、本格的にやり込むときはパッドを使うが、PCゲームは基本的にマウスとキーボードでプレイする。だから、PCゲームの媒体が多い同人ゲームでは、操作性の要求が高い。

よほど作り込んでなければ、同人ゲームの難易度は、低すぎると思うくらいが丁度いい。特に、何回もミスしてやり直す形だと、プレイヤーが投げてしまいがちだ。もちろん、趣味で作るゲームはボリュームが少ないので、すぐクリアできてしまうが構わない。むしろ、商業作が長大化した現在では、拘束時間の短さは利点である。その点では、「第一話」と話数を分けたのは正解だろう。

だがもちろん、この作品が動画サイトなどで流行したのは、やられたときの「イ゙ェアアアア!」という音声だとか、やけにリアルな敵だとかが、非常に印象的だからだろう。制作には素材を利用していると思うが、チョイスがシュールで面白い。それに、制作環境がWindows3.1であることも考慮すると、ある意味でかなり時代を先取りしている。

これは本家とは別のRC版の感想が混じってしまっているのだが、コウモリ男が巨大ロボットに変身する場面などは、ちょっとしたストーリーを感じた。すなわち、前の場面で小ロボットがプレイの助けになっているので、二つのロボットの関係性を想像してしまう。また、EX版は、(ほとんど別ゲームになっているが)上記の操作性の問題が解決して、爽快なプレイができる。

それにしても、これはもちろんニコ動で話題を呼んだからではあるだろうが、「月姫」「ひぐらし」「東方」のような一部作品をのぞいて、オリジナル創作同人の二次創作ゲームが作られるのは珍しい。商業作の二次創作が圧倒的に強いので、そのような動きは非常に興味深い。