今年のアニメ雑感
印象に残る作品
順位ではないですが、やはり今年は「ハルヒ」を抜きにしては語れないですね。「ひぐらし」は、同人発の作品がアニメの原作になるという点で画期的でした。商業だけど、月の「Fate」も同じ話題性がありました。「GUN道」は祭り型アニメの裏の側面で、ハルヒと対照的だと思います。オリジナルアニメがどんどん少なくなる中、「コードギアス」は野心作です。
原作レイヤーに対する翻訳的問題
「ハルヒ」は原作を思い切りリミックスしたことでブレイクしましたが、原作物が増えているので、原作との対応はよく問題になります。例えば「ひぐらし」や「ゼロの使い魔」では尺が足りなくてダイジェスト版になったきらいがあります。また「乙女はお姉さまに恋してる」「夜明け前より瑠璃色な」「つよきす Cool×Sweet」などで、原作との違いが各所で話題になりました。こういう単体での古典的な完成度だけではなく、原作のレイヤーに対する翻訳的問題が重要になってきています。
「ぽか〜ん」と「る〜ん」の違い
どうでもいいかもしれないけど、気になるので書いておきます。今年放映した中で「錬金3級 まじかる?ぽか〜ん」と「ギャラクシーエンジェる〜ん」は「ユルい」点では共通していますが、後者は「単調なユルさ」や「退屈なユルさ」で、その違いはあります。もっと具体的に言うと、視聴者が予想できない部分があるかどうか、で分かれます。例えばヒロインが幽霊と入水自殺して地獄に堕ちる(言葉で説明すると凄い恐ろしいけど、作品の表現はユルいです)とか、簡単に予想できない落ちを持ってきます。あと透明人間がいたり。でもリリィとアニスが喧嘩したりするのはあまりにも先が見えてしまう。そこが少し違います。