いつも下り坂・いつもブレーキ

ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法 (PHP文庫) という福田和也には苛立ちを覚えていて、
それくらいまともに本を読んでれば普通だろうという感覚があって、
もしこのブログにパトロンがいて一日中ブログを書ければ、500枚は軽い。
もちろん文芸とブログでは質において天と地だと言われればそれまでだし、
それに実は更新力においては、学生と主婦には絶対かなわないのだけれど。


このブログで書こうと努力したり、ネタ切れで苦しんだことは一度もないけど、
書かないように努力したり、時間切れで苦しんだことはよくある。
あまりにペースを早くして文章量が増えても読者が読みきれないだろう。
時間があるとつい書き過ぎてしまうのだけれど、生活も大事だし、
読まされる読者も飛ばし読みしつつ、実は迷惑かもしれない。
これは定食屋であまりに量が多くても無駄になる限界効用の話かもしれない。


製造ブログと流通ブログというか、
ブルーブログとホワイトブログがあって、
大手ニュースサイトは後者に属する。
ブログの理想は、まるで高級レストランのように、
ほんの一口を食すために列をなして押し寄せるというものだろう。
このブログはいまだ、立ち喰いそばにほかならない。
書く方も読む方も、必要なのはセンスではなく体力である。


いや、最近ではようやくイスを用意できるようになったかもしれない。
個人のブックマークがカウンターのイスなら、
はてブは連れがいる客が座って話をする座敷席だろうか。