心のノート

「純愛」「家族」礼賛について


パッと見大げさに見えるが、実は結構デカイ話なのだ。なぜか。
一般のオタクは保守的で家父長的だとは思うが、少し述べよう。
『心のノート』は初版で1200万部の隠れたメガヒットである。
この一冊のために文部科学省は年に数億円の予算をつけている。
教科書ではなく補助教材なので、検定を受けていないらしい。


ゲゼルシャフトゲマインシャフトという区別があって、
近代的国家は、家族〜郷土〜国家という同心円状にはない。
契約による単なる利害調整のシステムである。
国家から国民が生まれてくるのではなくて、国民が国家を形成する。
本当はもっと面倒な話だが、ここではそういう話にしておこう。


試験中に着メロ鳴り響く 九州大教員が携帯持ち込む
「不快感を与えただけで犯罪に」--米国新ネット関連法の危うさ - CNET Japan
ますますマスコミが問題を報道し、どんどん生活の細部にまで条例が増えるだろう。
ここでは、その賛否よりも単なる見解、一つの可能性を示しておこう。
何か問題があるたび全ては政府行政が必ず解決しなければならない、となると
膨大な条例ができそうだ。将来的にはひきこもり禁止条例とかニート禁止条例とか
2ちゃんねる禁止条例とか出来てもおかしくない勢いだ。もちろんエロゲ禁止令も。


個人的に国家を家族視するより、冷たい利害調整マシーンと見た方がいい気がする。
と簡単に述べ、あんまり萌えに関係ない地点に来てしまったので、これ位にしよう。