マンガとイラストの違い
物語を表現する手段としての漫画と、物語を作ることを分けて考えてみては
マンガ | ||
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イラストC | イラストD |
私のマンガの定義は、コマ構造を持つ絵というもので、
それはすなわち、メタイラストにほかならないだろう。
上のような図式はこれまでも萌え・ゲーム・ツンデレ
など色々と使ってきたが、要するに、複数的なものの
関係を実体化させるのが現代メディアだということ。
例えばピカソのキュビスムも複数的な視点が結合している。
マンガは大衆的で形式化されているが、共通点がある。
『マンガを解剖する』布施英利などでも指摘されている。
しかしこれはマンガとイラストの優劣とかではない。
映画と写真のように、別のジャンルであるということだ。
そして、マンガ家の技量はコマ間の関係に現れる。
だから原作付きのマンガ家が要求されるイラストレータとは別の技術とは、
つまりコマ割りの能力にほかならない。コマはマンガというジャンル特有で、
例えばアニメと比べるとはっきりする。アニメをフィルムブックのように
そのままマンガにすると、たいていは(コマの)間が抜けているだろう。
だからコマ化は人物をデフォルメするのと同じデザイン化の能力である。
(もちろんアニメも24・30コマへの分解能力が必要になる)