パクリとテンプレの違いは何か?
特定可能性による線引き
その線引きはどこからなんだろう?
私見*1を述べれば、参照先が特定できるのが「パクリ」。参照先が不特定多数に広がっているのが「テンプレ」。そのように線引きする。なお、「パクリ」と「テンプレ」という表現が適切かどうかは別にして、元エントリの用語に従った。
「パクリ」というからには、「どの」作品からのパクリか、示す必要があるだろう。逆に、多くの作品が使っていて、特定できない要素は、テンプレになる。特定の作品・制作者に絞り込みできるほど共通部分が多いときに、人はそれを「パクリ」と呼ぶのではないか。
単純な例では、会話の語尾に「〜りゅん」とつけるキャラクターを出せば、「その語尾は『セングラ』のパクリ」だと言われるだろう。参照先が一意に特定されるからだ。しかし、「〜ですわ」という語尾をつけるキャラクターの場合、「お嬢様言葉のテンプレ」とは言えても、パクリという言葉を使うのには違和感が生じる。
エントリ元の例に合わせてRPGで言えば、「レベル上げ形式を持つゲーム」というレベルではテンプレ。「アクティブタイムバトル」というレベルならパクリだ。マンガで言うと、「コマによって物語が進行する絵」というレベルでは「システム」。どのコマがどのコマ(写真)から模写したか、特定できるトレースはパクリだ。
なお、ここまでパクリとテンプレの分類についてだけ述べた。しかし、特定できても、パクリとは限らない。参照側が参照先を公開して、改変を加えずかつ本体と区別して転載し、必然性があり従属的である場合は、パクリではなく引用という*2。