『新文学』参加者・正式発表

表紙

概要

同人誌『新文学』が入稿完了しましたので、すでに発表した方も含め、確定した天野パート(松平パートは松平様が後ほど発表いたします)参加者の方を、全員ご紹介したいと思います。同人誌ではありえないメンバーの豪華さに、私が一番驚いています。メンバーが凄いので、これなら500部全部売れそうですし、文学フリマの後も責任を持って売り続けたいと思います。(発表の順番は掲載ページ順・敬称略)

ライトノベル特集

SAA

メイドカフェぶろっさむ (バーズコミックス)

メイドカフェぶろっさむ (バーズコミックス)

  • 表紙イラスト・本文ミニカット
  • 「はいかぶりの音楽」(絵)
    • SAA様は、著書『メイドカフェぶろっさむ』の著者でいらっしゃいます。今回は表紙イラスト・短編ライトノベル「はいかぶりの音楽」の挿絵・本文中のミニカットを描いて下さいました。表紙絵は「新しい文学」の羽ばたきを感じさせて素敵です。ちなみに、あの可愛らしいキャラクターは「魔法少女はてなちゃん」です。
灰原とう

イメイザーの美術 (ガガガ文庫)

イメイザーの美術 (ガガガ文庫)

  • 「インタビュー 灰原とう」
  • 「はいかぶりの音楽」(文)

灰原とう様は、ガガガ文庫『イメイザーの美術』(現在〜3巻)の著者でいらっしゃいます。今回は、一人でメディアミックスしてしまう多彩な活躍について、インタビューに答えて下さり、また短編ライトノベル「はいかぶりの音楽」を書いて下さいました。灰原様とSAA様のライトノベルでのコラボレーションは、ぜひやりたかった企画で、実現してとても嬉しいです。

榎本秋

ライトノベルを書きたい人の本

ライトノベルを書きたい人の本

ライトノベル文学論

ライトノベル文学論

榎本秋様は、『ライトノベルを書きたい人の本』『ライトノベル文学論』(近日発売予定)の著者でいらっしゃいます。今回はライトノベルを「書きたい人」に向けてのインタビューに答えて下さり、また「読みたい人」に向けての近年のライトノベル界の概論を書いて下さいました。ライトノベルに関する書籍を何冊もお出しになっている、その確かな見識はとても参考になります。

泉和良(ジスカルド)

エレGY (講談社BOX)

エレGY (講談社BOX)

  • 泉和良+ジスカルド 10の質問」
  • 「緊急対談! 泉和良×ジスカルド」

泉和良様は、講談社BOX『エレGY』の著者でいらっしゃいます。また「アンディー・メンテ」のメンバーとして、ジスカルド様の名義でフリーゲームを制作してもおられます。今回は一人二役でのインタビューと自己対談というユニークな企画が実現しました。創作に関する真剣さがあり、しかもユーモアを忘れない、印象深い内容になっています。

魔王14歳

デジタルノベル特集

速水健朗

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

  • 「「ケータイ小説的。」外伝 オタク・スイーツ化する都市独身生活者たち」

速水健朗様は、『ケータイ小説的。“再ヤンキー化時代の少女たち"』の著者でいらっしゃいます。「30代最高のケータイ小説評論家」と自他共に認める、確固たる地位を築いておられます。今回の寄稿では、ヤンキー・オタク・スイーツという三タイプの現代的な消費者像を論じておられ、とても明快で納得できる消費論になっております。

アイシェア

乙女のための恋する携帯コンテンツ 私立★レクメール学園 オフィシャルサイト

  • 「インタビュー アイシェア」
    • ケータイ・サービスを提供している株式会社アイシェア・メイド部テクニカル萌えリストの戸川はるか様に、ケータイ界の動向を伺いました。「私立★レクメール学園」との関連で、ケータイにおける女性向けゲームについても触れられています。ケータイと女性向けゲームは、どちらも拡大している将来性のある分野で、動向が気になるところです。
W社
  • 「インタビュー W社」
    • ケータイ・アプリの開発企業であるW社のI様に、ケータイ界の動向を伺いました。残念ながら匿名でのご回答になりましたが、現場からの意見には思わずうなずかされます。
京都創楽(まぜまぜのべる

ノベルやゲームがWebで作れちゃう!「まぜまぜのべる」

  • 「インタビュー まぜまぜのべる
    • 京都創楽株式会社・代表取締役の首藤宏仁様に、「まぜまぜのべる」について、またノベルゲーム制作エンジンなど関連する話題について伺いました。「まぜまぜのべる」はWebブラウザ上でノベルゲームが作成できるという、きわめて画期的なネット・サービスで、ノベルゲームがブログのように普及するかもしれないと期待しております。
kagami/ねこねこ
  • 「対談 しろうと×kagami」
    • kagami(ねこねこ)様は、美少女ゲームを300〜400本もプレイされ、また古典文学にも通じておられます。好きなキャラは「神尾観鈴」というkagami様は、名作に「AIR」「夢幻廻廊」を挙げられており、その作品を中心として、今回はノベルゲームと古典文学との関連を伺います。

キャラクター特集

濱野智史

アーキテクチャの生態系

アーキテクチャの生態系

  • 初音ミクに出馬させてみた――「共有党宣言」のための覚書」
    • 濱野智史様は、『アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか』(近日発売予定)の著者でいらっしゃいます。「ニコニコ動画の権威」でもあり、今回は初音ミクと政治という意外性のあるテーマで、非常に斬新なアイディアの寄稿を頂きました。
黒瀬陽平

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

NHKブックス別巻 思想地図 vol.1 特集・日本

  • 釘宮理恵はなぜ偉大か? ―「役者」から「キャラ」へ」
    • 黒瀬陽平様は、批評誌『Review House』の編集者の一人でいらっしゃいます。また、『思想地図』の公募論文「キャラクターが、見ている。――アニメ表現論序説」も、鋭い論考に注目が集まりました。今回はキャラクターと声優論を展開し、声優のポジションを図解するという試みをされています。

本全体

天野年朗

m9(エムキュー) (晋遊舎ムック)

m9(エムキュー) (晋遊舎ムック)

  • アスペクト論」など
    • 私、天野年朗は『m9』でデビューして以来、フリーライターとしても活動しております。今回は、約1万字の「アスペクト論」で、「新しい文学」に関係ある「ロングテールの作家性」などを論じているほか、各特集に関係あるコラム的な短い文章も多少書いております。また巻末の「秋葉原から考える」では、本全体を締めくくる意味で、松平様と対談しております。
協力

本文デザイン・レイアウトでは、DTPにお詳しい西野積葉(大橋光則)様にご協力頂きました。そして、『新文学』共同編集者の松平耕一様には、何かとお世話になりました。このほかにも、協力を申し出て下さった方が何人かおられ、本の制作は共同作業だということを実感いたします。関わったすべての人に感謝いたします。