同人誌制作日記(14)

入稿

同人誌『新文学』の入稿が完了しました。あとは広報活動しながら文学フリマ当日を待ちます。入稿に際して、DTP関連で協力して頂いた西野積葉様と、共同編集者の松平耕一様に感謝いたします。

編集後記ではありませんが制作過程を振り返りますと、私自身の原稿執筆よりも編集作業の方がはるかに大変でした。そして、編集の至らなさを反省するしだいです。編集の現場にほんの少しだけ関わったことがあるので、大変だろうとは予測していましたが、思い通りに行かないことの方が多く、入稿が近づくにつれて波乱の展開になりました。

私の未熟さは素直に認めますが、しかし、本自体は素晴らしいと思います。素晴らしい方々が集まっておられます。天野パートについては、私執筆分よりも依頼原稿(対談など)の方が分量が多く、これだけの協力を得られたことについて、参加者の方々に感謝が尽きません。本の内容につきましては、改めて新しいエントリを起こしてご紹介させて頂きます。

今後

ただ、道場破りは講談社BOXの『パンドラ』に載らない(特に参加チーム中うちの組だけ名前が全く出ていない)ので、審査点・実売ともに非常に厳しい条件で戦うことになります。ブログのアクセスなら他参加者には負けないと思いますが、紙媒体とではパブリシティの重みが違い過ぎるので不利でしょう。別の見方をすれば、「徒手空拳」です。

まだ見本誌も提出していないのに縁起でもないですが、ゼロアカ道場でもし破れたら、批評家になるのは諦めて、ブロガー/ライター活動に専念したいと思います。さらに、現代思想スタイルを捨てて、オタク文化に専門特化して、批評というより純粋なレビューの方向に進むだろうと、漠然と考えています。

ですが、かりに負けても、そもそも出なければよかった、とは全く思わないでしょう。それがたとえ自分の稚拙な部分ばかりであっても、それが分からなければ先に進めないのだから、得るものがあると感じます。今度の勝負はかなりのリソースを注ぎ込んだので、勝っても負けても過去を清算し、新しい局面に進んでいく、転機にしたいと思っています。