アニメ感想・「黒執事」1話「その執事、有能」

ドラマCD 黒執事

あらすじ

ファントムハイヴ家に来客予定の日。朝、いつものようにシエルを起こした後、超一流なファントムハイヴのもてなしの準備にかかる執事セバスチャン。しかしその一方で、セバスチャンをあっと言わそうと、使用人のバルド、フィニ、メイリンが独自に準備にかかる。その結果は…、全て大失敗。来客まで残り時間わずかとなった最悪の状況で、セバスチャンがとった行動とは!?

原作は、枢やな黒執事』(コミック)。

あくまで執事

女性向けアニメ。萌え文化の定番にメイドがあるが、男性版の執事のアニメがあってもおかしくはないだろう。シックな序盤・コミカルな中盤・ホラーな終盤と、描き分けつつ、執事の活躍を追う。主人・シエルの声優は坂本真綾が演じる*1

執事が「セバスチャン」だったり、ツンツンした美少年が主人なのは定番。無関心でも相手が一方的にチヤホヤしてくれる、というシチュエーションが受けるのは分かる気がする。脇役では、定型ではあるがメガネでドジなメイドが、なまっていることでドンくささが増して、主役たちを引き立たせ、良い感じのキャラだ。

全体的に耽美風でセンスが良い。あえて欲を言えば、後半のややホラー調な展開は、すごろくに見立てる発想はよいが、今までのもてなしは別に有っても無くてもどちらでもよかった、ということにならないか。テーブルクロスを一瞬で巻き取るなどの執事の活躍が、活躍を見せるための活躍になった印象がある。ただこれは、「黒」の面を見せる必要があるので、仕方ないかもしれない。

小物や衣装などの美術が細かく描かれているので、特に使用人が失敗してバタバタし始める前の冒頭部分は、セレブな感じ。着替えを手伝うのもアンニュイでセクシャル。女性向けは丁寧な佳作が多いが、本作もその一つ。

関連作品

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*1:ちなみにタナカの声優は藤村俊二