ダメプロに対する客の視線

全く賛成できない。「本気で作る」という看板を掲げているが、プロとしてはずいぶん意識が低い発言だ。「やるきがなくなってめいわくだから、ひはんしないでください」って、どこの幼稚園のお遊戯会だろうか。

そりゃあ、明らかに的外れだったり、批判者の自己満足的な、ダメ批判はたくさんあるだろう。愛があるとか胡散臭そうなことを言いながら、偉そうにこきおろして満足するだけ、そういう批判は確かになくなった方がいい。再批判されて淘汰された方がいい。批判はフェアであるべきだ。

だが、批判自体を全て回避しようというのは、客から金を取っているプロの言動とは思えない。職業倫理的な立場から認められない。単に商売上の都合だけで通っては、タクシーの乗車拒否(近距離)とか、そういうこともいいのかということになる。

出版社としては、読者がつまらなかったからといって、「金返せ」と言われて返さないだろう。「読者の立場になって考えろ。愛があろうがなかろうが、駄作は迷惑だから、金は取らないでくれ」というロジックは認めないだろう。そうしたら、同じことだ。

ところで、「無断リンク禁止」に似たものに「批判禁止」を掲げているWebサイトをたまに見かけるが、これは馬鹿じゃないかと思う。自分は好き放題言うけど、相手には良いことしか言ってはいけない、というのはナンセンスだ。

というか、そもそも、批判と批評の区別もついていないのはどうかと思うが…。今回は怒りを通り越して呆れた。とにかく、あまりにもレベルが低過ぎる。甘えがあると思う。