生き延びるための料理
ライフハックvsサバイバル
10年前の自分に教えたい料理の始めかた - good2ndの日記
でももし「よし、自炊するぞ」と思ってる10年前の自分に会ったら、どんなアドバイスをするだろうかとか、ちょっと考えてみました。ライフハック(笑)
- 「節約を目標にするな」
- 「とりあえずレシピどおりやれ」
- 「料理本は「10代の女の子」が買うようなやつを買え」
- 「毎日のようにスーパーへ行け」
- 「片付けが楽になるよう工夫しろ」
- 「ドレッシングは買うな」
- 「冷蔵庫をデカいのに変えて、電子レンジを買え」
- 「誰かに食わせろ」
…という項目が挙げられているが、現に自炊していない人がそれによって自炊するようになるほどの威力は感じない。特に最後の「誰かに食わせろ」というのができるとは限らない。ここでは、坂本龍一が言うところの「食堂で一人でご飯食べてる人」、「ジャージに近い」と形容するような領域、すなわち生活感溢れる食生活、それを少しでも改善する方法を考える。八箇条もいらず、提言するのは次の一つである。
- (肉中心の)コンビニ弁当を二回に分け野菜を加えて食べる
(肉中心の)コンビニ弁当が高カロリーなのは表示を見れば誰でも分かることだが、肉を避けると極端に選択肢が少なくなってしまう。またおそらく毎回定量を捨てることに抵抗があるだろうから、結局全部食べてしまうという流れになりがちなのではないだろうか。だが、それなら分ければよい。
凝ったことをすると続かないので、野菜の調理は、洗って切って、物により電子レンジで加熱する、位で構わない。また二回に分けるときに、容器を使い回したくない場合、皿にラップを敷けば洗わなくて済む。朝夕か夜を挟んで夕朝に分ける運用を想定しているが、昼に食べたい場合、弁当箱に移し替えて持って行けばよい。その場合、冷蔵庫に保存できないので、鮮度に注意する必要がある。
消費者の嗜好か、野菜の値段変動か、原因は色々あるだろうが、コンビニ弁当の具は肉が多い。そして、肉中心のコンビニ弁当はカロリーが多い。一食だけで成人男性が一日に必要な肉の摂取量を満たしてしまうこともある。だから毎日食べているとメタボってしまう。もちろん、コンビニ弁当に限らずファーストフードは肉が多いが、牛丼など他のファーストフードも持ち帰れる場合が多いので、応用が効く。
もしかすると「料理」というほどのものではないように感じるかもしれないが、それなら創作に対して二次創作があるように、料理に対して二次料理というジャンルだと考えればいいだろう。今回の提案は、「まともなものを食う」ためではなく、単に成人病で死なないための必要最低限のものだ。つまり、ライフハックではなくサバイバルなのである。