女子中学生なら何でも許しちゃう! でも…。

女子中学生なら何でも許しちゃう!

低能水死体 - 日本中から熱烈な反響、事件から一夜明けて。

はてなに新しいネットアイドルが誕生しつつある予感がします。(毒舌も含めて)萌えブロガーの動向は、このブログとしては見逃せません。若く、頭が良く、元気が良く、華やかな女子ブロガーが、非モテだらけ嫁不足のはてな村で注目株になるのは、当然の成り行きと言えます。

今のはてブを釣るのは簡単になってきたので、粘着あしらいと短期に消費されることに注意していれば、すぐに「はてダ大手」への道が開けるでしょう。人が来れば来たで、色々面倒なこともあると思いますが、少なくとも退屈はしないはずです。

でも…。

こんなことを言うと失礼かもしれませんが、やはり、女子中学生というプロフィールによって、周囲の評価が甘い面はあるかもしれません。もしおっさんやおばさんが同じことを書いても、おそらく「いい歳して何やってんの?」と冷たいまなざしを浴びてしまうことでしょう。世間は人の話は聞かず、その肩書きにだけ注目します。

また、「善良な市民」氏に影響を受けていると自ら仰っていますが、その継承は、いまだ市民氏の毒舌の部分だけに留まっているようにも見えます。例えば彼の最近の議論では、セカイ系から決断主義、さらに(小さな)共同体の話は、もっと広いパースペクティブで論を展開しています。単にこき下ろすだけではありません。

そういう意味では、id:krusさんが、これからどう実力を発揮していくのか、どういう立場にコミットしていくのか、いかにオリジナルの世界観を築き上げていくのか、期待して見守っています。

蛇足

何だか「つまんねーコメント」になってしまいましたが、私が批判したいのは、過去の私自身です(だから「クリリンのことか」は勘弁してください)。批判にはブーメランのような性質があって、敵に向かっていくだけではなくて、後で自分の場所に戻ってきます。つまり、反転した形で自己のメッセージを受け取ります。どういうことか。

私が中学生くらいの時は、他人はバカだと思う傲慢な時期があって、そういう精神的幼稚さから、まあ今でもあまり成長していませんが、ただ、昔の自分が投げたブーメランを今キャッチするので手一杯で、新しいブーメランがあまり投げられない、という事情は実際あります。中谷美紀坂本龍一の「砂の果実」の歌詞にあるように、かつて批判していた「恥ずかしい大人」の位置に、自らが近づきつつあるのです。もっとも、これは聡明なid:krusさんには関係なく、蛇足だったかもしれません。