「らき☆すた」OPと「ハルヒ」OPの共通点と独自性
- 踊る
- 夜空
- ロゴ回転
- 大量の流れ星
- ボンボンで応援
京アニつながりで、「らき☆すた」と「涼宮ハルヒの憂鬱」のOP(ED)が、何となく似ていることは、見ればすぐ分かるだろう。ロゴの見た感じも似ているし、ボンボンを持って踊るとことろなどは共通している。だが、単に前の作品の手法を繰り返すというだけでは、ただのマンネリだとも言えるかもしれない。そうではなくて、作品の独自性も表現していよう。どういうことか。
「らき☆すた」に「☆」があるのは、「つのだ☆ひろ」とか「漫☆画太郎(☆の中にF)」とは意味が違う。題名が「ラッキースター Lucky Star」の略だから、星が入っているのだ。そして、冒頭の流星のCGエフェクトの他にも、応援団の衣装の胸元に星のマークがある。しかもそれだけではない。
応援団はボンボンを持っているし歌詞に「ボンボン応援団」と聞き取れる箇所もある*1。そしてもちろん、このボンボンは星に見立てているだろう。それが際だっているのは、ボンボンを空に放り投げるシーンである。ボンボンを夜空の星に見立てているから、星がキラキラ降っているのではないか。
つまり、ボンボンという細部の小道具によって、踊り・応援というモチーフと夜空・星というモチーフが、バラバラにならないように媒介しているのである。
追記
「天の川のシーンがまんま使い回し」なことに触れてない
(はてブコメントより)
夜空(星空)が共通していることは触れたが、(表現の効果として)全く同じだとは思わない。ハルヒOPは冒頭に夜空と流れ星が来ている*2のに対して、「らき☆すた」では結末近くに来ている。しかも、ボンボンで踊るのも、大量に流れる星のエフェクトも、主人公がポーズを決めてアップになるのも、大まかに見て両作品では逆に配置されている。ハルヒOPの夜空に流れる星が幕開けを予感させるのに対して、らきすたOPの星が降る夜空は幕を降ろす感じになっている*3。
TVアニメ『うる星やつら』でしょ、元ネタは。あと、ボンボンは『ドリフ大爆笑』のスクールメイツではないかと。
(トラックバックより)
影響はあるかもしれないが、時間が近い分ハルヒから継承していると考えた方が自然だろう。そして、ハルヒOP冒頭の星空は「天空のエスカフローネ」が最も近いし、チアガールは本編(原作)にある設定なので、それを繰り返したと見る。また、振り付けはポッキーのCMやBerryz工房をインスパイアしているだろう。