恋愛バリアフリー社会は可能か

恋愛ゲームから降りる

空中キャンプ - ごめんなさいね、男がこんなで。

たくさんいるんだろうな。ゲームから降りてしまった男たちが。ごめんなさいね、男がこんなで。

こういうときに恋愛ゲームから降りる人間を「逃げ」として非難するケースが見られる。しかし、ゲームの方を簡略にしてはなぜいけないのか。恋愛ゲームがクソゲーだという可能性はないか。しかし、少し考えてみると、ゲームバランスの調整は難しいことに気付く。

童貞政策

例えば、モテが気分が向かないという話だと、問題解決モデルが面白くならないので、もっと極端なモデルを考える。そこで、童貞に関するモデルになる。少子化に関連しているからといって、政府が童貞政策を取ることはできないだろう。それは、できそうにない、やりたくない、してもしょうがない、というレベルではなくて、原理的にできない。なぜそう言えるのか。

童貞政策が不可能なのは、童貞が不可視だからだ。例えば、童貞は煙草を吸うと鼻に血管が浮き出るとか、身体的特徴として現れないと、物理的に識別しようがない。異性のいない監獄に放り込んでおいたり、チップを脳に埋め込んで監視したりしない限りは。だから、障害者のように直接保障制度を作ることは、原理的にできない。

これを「童貞政策の不可能性命題」としたい。どうでもいいことだから対策が取られないことのように思われているが、実はもしやろうとしてもできないことなのだ。これは童貞の場合で考えたが、非童貞の非モテに拡張しても同様に不可能だろう。そもそも童貞・非童貞が区別できないのだから。ただし、直接的にはできないが、(自己申告による)不特定多数への間接的な働きかけはできる。例えば男子校よりも共学を増やすとか。また、独身者は可視なので可能だ。

恋愛学校

pal-9999の日記 - 「私の体が目当てなのね!」=「俺の金が目当てだったんだな」

結局、タイミング。株と同じだな。
高くなってから買う奴は馬鹿を見るのだ。低くなった時こそ、しこみ時だ。

ネットには、リアルマネーが動かない株式売買のシミュレーションがある。そこで、恋愛ゲームに関しても、極端な大損が出ないようにする初心者モード・イージーモードを設けて参入障壁を取り除けば、恋愛市場から降りていた者が参加できるのではないだろうか。全体的で直接的な恋愛政策の不可能性を上で見てきたが、今度は限定された空間で可能性を探る。

恋愛学校を想定する。そこでは、刑務所の面会室のような場所で話すので、性的接触も金品の授受も全くできない。ここで、そのように極めてリスクが低い情況のコミュニケーションなど、竹刀剣法であって実戦には全く通用しない、という批判がありうるだろう。しかし、そもそもこれは実戦練習ではなく、リハビリテーションなのである。実戦は次で考える。

恋愛検索

一発逆転症候群が蔓延している気がする::したらば元社長日記

「実現可能性が限りなく低い逆転にすがる」というパターンの人を最近よく見る気がします。

高収入の男だけを集めた結婚相談所とか、リターンを高くするのではなくて、リスクを減らす方向で考えるにはどうしたらよいか。一つには登録と検索を可能にすることである。現在APIを用いたWebサービスが流行して、飲食店などを検索できるが、男女も検索できるようにする。既に結婚相談所はあるだろうが、これは、結婚を前提にしているわけではない。そうではなくて、ヤフオクの評価で質が低い利用者を弾くように、暴力や詐欺など悪質な者を可視化する。ただし、情報公開は常に情報操作やプライバシーの問題がついて回る。

最初は国家政策から始まったが、これ位のレベルにまで落とし込むと、実現の可能性も見えてくる。例えば以前にも言及した「非モテ専用SNS」だとか。検索などの利便性を備えつつ、ほどほどに公開を限定するというもの。しかし、課題も多い。そもそも「キモメンやブスしかいない」ということで人が呼べるか。それに例えば、モテメンや美女が参入してきたら、地引網のようにかっさらわれるのではないか。そうして貢ぎ用の人員補充に使われてしまうだとか。そんな風にああすればこうなるで、まあ実際にはうまくいかないことだろう。それでも、可能性としては、少し興味深い。