「2ch.net差し押さえ」がいつの間にか「2ちゃんねる閉鎖」騒動に発展している件について

発端

ユーザーショック…2ちゃんねる、再来週にも強制執行 - ZAKZAK

 今回の仮差し押さえは、西村氏個人はもとより、1000万人ともされる2Chユーザーにも大きな影響を及ぼす公算が大きい。東京地裁の「値段がつくものは差し押さえ可能」との判断から、「日本国内では前代未聞」(ドメイン登録機関)とされるドメインの仮差し押さえも行われるからだ。

解説

ネタだと思って放って置いたんですが、なぜ皆がこんなに釣られてるのか、私には分からない…。差し押さえの対象がドメインであってサーバでないなら、新しいドメインに移行するだけの話ではないでしょうか。ドメインの差し押さえが難しいという話があったけど、差し押さえても「新2ちゃんねる」が別のドメインに出来るだけでしょう。新住所の周知が必要ですが、2ch転載系ブログとか大手ニュースサイトとかあとネトランとかが速攻で食いついてニュースにするだろうから、多少減るかもしれないけど人はすぐ集まるでしょう。

そもそも一番上の記事で、

執行されれば掲示板の機能が一時停止するのは必至だ。

(…)引っ越しに2週間は必要だろう。さらにドメインを周知するのが大変だ」(IT業界関係者)。

 男性は「西村氏の収入源は2Ch上の広告なので、すぐに新しい掲示をつくるだろうが、いたちごっこは望むところ。(…)

さらにその後、

ITmedia News:ひろゆき氏「まだ閉鎖する気はないですー」

仮に差し押さえられたとしても「別のドメイン名を割り当てるので問題ないと思います。例えば2ch.netから、new2ch.netとかに変更するわけですね」とし、後は検索エンジンなどを使えばたどれるため、特に問題はないとした。

2ちゃんねる断末魔、お粗末抗弁…ひろゆき勘違い問答 - ZAKZAK

だが、そもそも「閉鎖」という憶測は2Chなどネット上で喧伝されたもので、夕刊フジ(13日付)報道では閉鎖について一切言及していない

…と、このように慎重な人は「ドメイン差し押さえ=掲示板閉鎖」と明言してはいないわけです。私が最も危惧するのは、2ちゃんねるやそれを訴える人ではなくて、デマとそれに踊らされる人たちです。

結論

2ちゃんねらーは三行以上読めなかった

補足

もちろん、これから今回の件をきっかけにして、存続が危うくなるような問題が、新たに出現する可能性はあるでしょう。しかし、今回の件に限って言えば、(2ch内外を問わず)リンク先の「ドメイン差し押さえ」のニュース記事のタイトルを、「2ch閉鎖」に勝手に変えてしまうような文章は、やはり勇み足だったのではないかと思います。