それでもはてなを使う理由〜はてなの欠点こそ最大の武器

あばたもえくぼ

忘却防止。 - はてなが敬遠される3つの特徴〜つながりやすさの行き着く先

知人
「ああ、はてなか。あそこは癖があるから、やめた方がいいよ」


まあ確かに、はてな外ではそう思われていると想像します。それには誤解、または理解不足、あるいは価値観の相違も、かなり含まれているでしょうが、別にここでそれを逐一逐次、指摘したりしようとは思いません。なぜならそんなことをしたら「ほら、はてなはあんな濃くて融通が利かなくて理屈っぽい人が使ってる」という偏見を、ますます増幅してしまうだけでしょう。しかし、やはり使っている理由はそれなりにあるわけで、そこでは一般人がはてなの短所と思っていることが、実は大きな利点を生んでいるということもあるのです。色々ありますが、今回はキーワードリンクの話に絞りましょう。

自動キーワードリンクの秘密

自動的に挿入されるリンクは、キーワードリンクと呼ばれるもの。これによって、読んだことのないブログを発見できる可能性がもたらされる。逆に、自分の書いているブログを見つけてもらいやすい、ということでもある。かの東浩紀氏も「はてな」のつながりやすい仕組みとして評価している、はてなならではの特徴である。

それだけでは浅はかです。自動キーワードリンクが「つながる仕組み」というのは実はお題目に過ぎません。はてダ(はてなダイアリー)を使って最初の一週間位は、「おおーこれが自動的に生成される知のデータベースか!」などと思うかもしれませんが、すぐに飽きてうざくなってきます。私が有料OPを使っているのは、自動リンクしないためという理由も大きいです。必要としていないというか、むしろ嫌がらせに近いと感じます。しかしだからといって、では無くした方がいいかというと、そうは思わないのです。どういうことか。


はてダは広告がないのに無料で使えます。なぜか。有料OPを使う人が支えている? しかし、現在アクティブユーザー(全ID数ではなく)は月6万、週4万、日2万、といったところです。そのうちどれ位が有料か。もし1万人なら、月180pt×1万=180万円。(他のサービスが色々ありますが)これだけだと、社員やサーバの数を考えると、ちょっと足りない気がしますね。そこで自動リンクですよ奥さん。自動リンクSEOに有利になります。実際、はてなのページが検索によく出てきますね。そこでアドセンスやアソシエイトからの収益が入るわけです。PV数から考えると、たぶんその広告収入の方が、ずっと多いんじゃないかな。

はてなSEOはブログ1ィィィ!

はてなSEOはブログ1ィィィ!」といったところですが、これはもちろんブログを書いているブロガーにも有利になるわけです。ちなみに、はてなユーザ自体が多いですが、検索語空間が広いので、意識すればパイの奪い合いはある程度避けられます。いまGoogleで「理論」と検索すると、はてなダイアリーのキーワードの次に「萌え理論」が出てきます*1。まあ「人工」や「事実」で検索しても「人工事実」が引っ掛かりますが。さて、そうして検索から読者が飛んで来ると、やはりアドセンス・アソシエイトがありますから、有料OPを使ってもお釣りが来るわけです。


みんなでつなげよう!ブログの輪

 はてなダイアリー有料オプションは180ポイント(1ポイント=1円)なんですが、Google AdSenseを使ってそれなりに面白いことを書いていれば、月に180円くらいはGoogle AdSenseだけで貯まります。まめに更新されている方であれば、有料オプションを申し込んだほうがトクをするので、そういう意味ではもっと有料オプションをご利用いただければと思いますね。


という風に近藤氏公認*2ですから遠慮することはないでしょう。この前は「ウクレレ記法2.0」とかネタにしてしまったけど、根底のコンセプトがあって、こんな風に一個一個見ていくと、ある程度こうなっていることの必然性があります。敷居が高いこと自体は変わりないですが、使いこなせば有利になる点があるので使っているわけです。

*1:もっとも、「萌え」だと現在20件〜30件くらいの位置です。「Blog」だといくらページを送っても見えません。単語の競争率で違います

*2:はてなとしてはキーワードを使いつつ有料OPにして欲しいのだと思いますが