ロングテールは非モテを救うか

orangestarの日記 - 非モテや喪男やオタクやキモメンやブスや腐女子が恋愛至上主義に上場するために。

 ただ、恋をしようと思うと結局恋愛至上主義市場に上場しないとどうしようもないんだよなあって言う事実。現在、非モテ喪男やオタクやキモメンやブスや腐女子恋愛至上主義に上場しようとすると、それらの主要素がマイナス要因なのでその本質を隠したり取り繕って出ないといけない。でもそういう人はその部分がその人の本質になっているから(外見だけでなく中身もそうなっているから)、そういう部分を隠して生きていくのは辛いし、そんな無理をして恋愛をするなら、もうどうでも良いと思ってしまう。

(…)だから、そういう非モテ喪男やオタクやキモメンやブスや腐女子を相手にした市場が出来れば良いのに、と思う。


それを解決するのは、いわゆるロングテール市場かもしれない。ふつうの出会いを提供するサービスでは、「女は金についてくる」的なマッチングになる。「美人じゃないと嫌だ」「高収入じゃないと嫌だ」といって、少数のヘッドにたくさんのユーザが群がる構図になる。それに対して、ここで構想している非モテ属出会い系サービスでは、「ブスでも構わない」「ニートでも構わない」というように、何を許容するかでクラスタリングして、マッチングすることになるだろう。そうして互いに気にならない属性を許容することで、自分を偽らずにコミュニケーションできる。


だが、実現するには動機付けが難しいと思う。運営側としては普通の(風俗的な)出会い系を作った方が儲かるし、利用する側としても「ブスがいますよ、キモメンがいますよ」と言われても全然魅力的ではないだろう。利用してもらうには、あなたの属性を隠す必要がない、という利点を上手く納得させられるかどうかに掛かっている。それが実現するまでは、顔が見えない場所でやり取りするか、SNSの小規模コミュニティでお深いオフ会をするか、という感じだろう。


もっと飛躍して考えると、「ときメモOnline」みたいのが進化して、アバターが私の仮面・代理を果たせば、イメージに関してはほとんど平等になってしまう。写真が発達して写実画が衰退し、さらにCGが発達して、テクニックは機械が自動的に行うので、残ったセンスの部分が大きくなってくるのではないか、という絵に関する話題を以前取り上げたが、恋愛に関しても同様の変化が起こせるのかもしれない。というか既にネットゲームなどで起こりつつあるし、逆にリアルの方でも整形技術や遺伝子技術の進歩で変わってしまうかもしれない(これは少し恐ろしくもあるが)。つまり、従来の恋愛はルックスのようなインフラが占める比率が高かったのだが、これからはセンスが重要になるという…。これは果たして本当だろうか?