アキバの公衆便所を痛烈にDisるぞ

高級ホテル並み?有料公衆トイレ「オアシス@akiba」オープン。でもガラガラ

『公衆トイレは地域文化であり、風格を示す一面があります。このアキバに新しい形の有料トイレを設置することで、公衆トイレの考え方を変えていきたい』
『公衆トイレは地域の風格を表すもの。障害を持つ方、女性、子供さんにもやさしくホッと一息つけるものでなければならない。秋葉原から公衆トイレのあり方が変わるだろう』


秋葉原と言えば電機街が有名だが、実は飲食店もかなりの数がある。しかし、その一方で公衆便所は非常に貴重な存在だ。例えば駅の側にあるものでは、万世橋のたもとにある小さくて汚い便所くらいしかない。店がたくさんあるから店のトイレを使えばいいかというと、敷地が狭い店が密集して建っているので、ないことが多い。もしあったとしても、狭くて混んでいる場合が多い。秋葉原をはじめて訪れた者では探すのに難儀するだろう。


これは私一人の主観で決め付けているわけではない。というのは、むかしPCゲーム雑誌『BUGBUG』で、秋葉原の便所マップ*1が載ったことを覚えている。マミヤ狂四郎のいい味のイラストといい、かなり冗談半分の企画ではあるだろうが、便所不足が実感としてあることを示している。だからきわめて実戦的なアドバイスとして、秋葉原に赴く勇者たちは、はやる気持ちを抑えて、駅を出る前に用を足していくのがよかろう。外に出てからは、今ならヨドバシのビルとか、大店舗に行けばたぶん間に合う。混んでいても階を移動して探せるのが強みで、それに広くてキレイだ。


そういうわけで慢性的な便所不足に悩まされていたわけだが、近年の開発ブームで便所新設の機運が盛り上がった。しかし、結果的にできたのはこの有料便所である。普通の便所が足りていない状態で、有料で高級な便所を作る。どうしてこうなってしまったのか、頭を抱えてしまう。例えば、ニートが就職先を探す前にマイホーム購入を検討する、あるいは非モテが結婚相手を見つける前にベビー用品を見に行く、そういった飛躍が感じられる。


今まで述べたように、少なくとも有料でないアキバの公衆便所は「障害を持つ方、女性、子供さんにも」全然やさしくない。有料ならば優しいのかもしれないが、それを「弱みをつく商売」というのではないだろうか。地域の「公衆トイレの考え方」がよく分かる。ちなみに私はもちろん使わない。どうせ有料なら、アキバにはマンガ喫茶が各所にあり、最初の30分は200円程度だったりするので、そっちで休んだ方がずっとましだろう。ガラガラなのも当然だが、オタの息づかいを感じていれば、事前に気配があったはずだ。

*1:ATMとか普通の施設も併記されているが