批評の意識

魔王14歳の幸福な電波 - 皆さんの本の選び方を知りたいな

「つまらなかったという感想を抱くのは、自分の読み方が悪かったときだ」という意識を持っています。長所に気が付いたらそこにより注目し、欠点が見えたら出来るだけそれを受け入れて、「この作家/作品を楽しむにはどんな読み方をするのが最適か」を模索するようにしています。批判しかできないような作品は読んでも感想を書かないようにしようと決めていますけれど、幸いそういう作品に出会ったことは今まで一度もありません。


*1意識の高さが見られます。同じようなことを漠然と考えていたのですが、そういう確固とした心掛けにまで、私は至りませんでした。いつも他の読み方を見つけよう、示そうとは思っていますが、実際には批判しかできない作品の感想も書いてしまうし、そういう作品に出会ってしまいます。まだまだ精進が足りません。


評価が難しい作品というのがあって、それは解釈に幅がある作品のことです。ルビンの壷は顔にも壷にも見えますが、Aさんは顔について語っていて、Bさんは壷について語っていることがあります。具体的に言ってしまうと、例えばひぐらしは仮にミステリとしての破綻があっても、別の面*2で極めて面白い作品です。

*1:コメント欄では謙遜されていますが

*2:以前述べたけれど、例えばコミュニケーションで失敗して苦しむという話