アニメータの個性というより単なる画力の問題に見える

ARTIFACT@ハテナ系 - アニメーターのわずかな個性も許さないアニメファンに絶望した!


アニメファンは二次元のキャラクターに感情移入するために、作画の統一感ばかりありがたがって、結果的にアニメータの個性を潰すような修正*1が増えているという主張です。それでは修正を具体的に見てみることにしましょう。


りせっとはかく語りき * 魔法少女リリカルなのはA's DVD版第12話作画修正比較


これは修正後の画像が(キャプ環境によって)ボケているせいもあってパッとせず、修正の有り難味は感じないです。しかし…


リリカルなのはA's DVD3巻は神修正
修正前が崩れていたり下手なわけではないけれども、それでもこれは修正後の画像の方が確実に上手いですね。絵柄が標準的だから良いというだけではなくて、デッサンや平面構成のバランスが良いんです。細かい差ではないし、少なくとも「しねばいいのに」とは思わない。


後者の修正に関しては、修正後が単に上手いから仕方ないという印象があります。もちろん上手い下手に関係なく修正がよくないという立場があってもいいですし、個性の話をしたいから画質に関しては儀礼的無関心を発揮しても構いませんけど。ただ、この水準の違いが分からなければ、そもそも個性自体の存在価値が揺らいでしまう気はしています。統一するのも個性も単なる好みの話になってしまう。

*1:言葉自体に修正後の方が正しいという価値判断が含まれているので、「修整」とでもするか、「改変」「変更」とでもした方が中立的かもしれない