VIPPERvsVIPBLOGの詳細
VIPPERvsVIPBLOG（VVV）問題について。前回は「要点」だったので今回は「詳細」をやりましょう。２ちゃんねるの書き込みの著作権もその著作権侵害も個々の書き込み者（リンク先）に帰属します。法律の専門家ではないので断定はできないけれども。だから、VIPPERとVIPBLOGでは、VIPPER側を支持しました。名前欄に「○○ブログへの転載は不許可」とでも書けばよいのではないかと、反対の方法を示しました。またこれはVIPPERの感覚とは違うけれど、よりアフィリエイトがない・少ない新しいブログが新規参入して競争になってもよいと考えています。しかし、この主張は「まとめサイトが全滅すればよい」という結論では全然ありません。今回はそこのところを詳しくやります。
２ちゃんねるにおけるニュー速VIPは、人口が（一番）多い新板という特殊な板なので、VIP系ブログとの対立というのは一般的なものではありません。ほとんどのまとめ系サイトはもっと地味に開かれていて、住人が納得して・自主的に作って、また外部に有用なものもあります。２ちゃんねるの管理人の西村博之氏が出てくることで、そういうサイトが作れなくなってしまうのはおかしいと考えます。先に言ったように著作権は２ちゃんねるではなく個々の書き込み者にあるので、もしスレ住人が良いと思っているのにまとめサイトが作れないのであれば、むしろ書き込み者の（複製したりする）権利が侵害されている状態になります。
西村が漁夫の利を得るのは仕方ないかと前に言いましたが、以上のように考えるとやっぱり仕方なくないかなと思うところです。『電車男』などの利益でもういい加減満足するべきで、まとめサイトが全部禁止されたり、更にはまとめサイトのアフィリエイトに全部西村のIDが入ったりして一元管理されてしまうなら、いくらなんでも欲張り過ぎです。それはよくない。２ちゃんねる自体の広告は書き込むためにはサーバを維持しないといけないので（ここがVIPBLOGと違う）仕方ない（書き込み者が書き込み時に承認している）でしょうが、外部のサイトにまで権力を振るうことはできない（たぶん著作者隣接権があると主張するつもりだろうけど）。禁止できるのは書き込み者です。
要するに私的には、VVVという局地戦ではどちらかというとVIPPERを支持するけど、２ちゃんねる系まとめサイト自体は全然OKであって、西村は漁夫の利を得ようと一元管理するなら反対、というところです。それ以上の２ちゃんや西村の追求については他の人にお任せします。なぜそこでお茶を濁すのかもう少しだけ言うと、最初に言ったように２ちゃんの著作権侵害は個々の書き込み者に属する（IP取得後）と考えます。これは、Winnyの著作権侵害は個々の利用者であって、金子勇氏の責任ではないだろうという考えと、同列とは言わなくても歩調を合わせたものです。もちろん金子はnyで対価を得ていませんが、２ちゃんねると違ってP2Pソフトはサーバの維持費も掛からないので微妙なところです。
