プチクリをプチ・クリティーク

岡田斗司夫のプチクリ日記


プチクリ」は「趣味」とどう違うんだろう。
楽しくやれればいい、ということだけど、
そんなの最初からそう思えばいいのでは。
プロのお墨付きで話題にならないといけないのか。


それにその本を読む挫折した人が、二十年前の自分に対して、
プチクリ」でいいや、と言ったら欺瞞だと思われるのでは。
あるいは二十年後に誰も覚えていなくても、
自分は「プチクリ」だと言い続けていられるだろうか。


プチクリ」がプチであってもクリエイターであるという
根拠はどこにあるんだろう。創作の理想と現実との葛藤から
降りてしまったら、もはやプチですらなくなるのではないか。
創造はそのディレンマから生まれてくると思う。


くどく言うと「クリエイター」が「趣味」と違うとすれば、
葛藤だとか競争だとか矛盾だとか、そういう面倒くさい
ディレンマがあるからで、クリエイターを目指すということは
そこに身を投じることなのに、「プチクリ」でいいや
としたら、後出しジャンケンのように賭けの性質が変わるのでは。


こういう疑問は『プチクリ』を読むと解消するのだろうか。
そもそもそういう問いから解脱しようという本なのかな。
でも岡田のマンガ等の裾野が広い方がいいという意見は賛成。
ただ「同人」と「プチクリ」は違う視点で、これはまた後で。