廃人への下り坂とエンジンブレーキの必要性

萌え関係のコンテンツを遊んだりだとか、
ネットをしていると、至る所で供給過剰さを感じる。
複雑性を縮減する方向でのサービスはないだろうか。
もちろん企業は手を尽くして売ろうとするので、
わざわざ販売機会を減らすようなことはしない。
だがそれでは『スーパーサイズ・ミー』のような
ユーザーへのしわ寄せという側面もあるだろう。


ネトゲなどネットが廃人を生み出しやすいのは、
常時接続のADSLをはじめとして、
時間による制約がないからである。
テレビならば、幾らその番組が好きでも、
放送された時間以上は見れない。
(ビデオなどで繰り返し見ることはできるが)


豊富な機能より、洗練された機能が欲しい。
膨大なリンクより、厳選されたリンクが欲しい。
商品の一覧よりも、商品の一部だけを見たい。
なぜなら時間もお金も浪費してしまうからだ。
フィルタリングはそれはそれで問題があるだろうが、
それにしてももう少しなんとかならないか。


最近はてながプロフ画像を付けられるようになったが、
画像無しですぐ読み込まれる方がストレスがない。
またWindowsメディアプレイヤーが過去の軽いバージョンが
人気だったりするが、重いことのコストは大きい。
重いPDFファイルはネット上で嫌われているが、
なぜシンプルな方向に行ってくれないのか。


われわれは言わば下り坂を下っていて、
大量の情報などを前にし、
「〜が欲しい」というアクセルよりも、
「〜はいらない」というブレーキを踏まなければならない。
だがあまりにも坂が長く急なら焼けてしまう。
そこでエンジンブレーキが必要になる。


具体的な例を言おう。例えばこの間、アマゾンから
エロゲが届いただけで、もういいやという気分になった。
いざ遊ぶとなると、時間が掛かりそうで胃がもたれる。
スキップしまくりで攻略を見ながらとか、
更にはセーブデータでいきなり回想だけ見ても、
それはそれで味気ない。どうすればいいか。


そこで、キャラクターごとにバラ売りしてくれないだろうか。
自サイトからのダウンロード販売とかなら、
あのデカイパッケージの無駄がないし、中古やny対策になる。
実際には流通関係でダメなんだろうけど、単にユーザの視点から述べた。
でも「みずのかけら」とか、ないこともないし、
DLsiteが商業も扱うようになった。
(ゲーラボの記事によると、主力は出せないらしいが)


とにかく、複雑性を縮減するようなサービスが欲しい。