量子論とキャラ

長門有希は眼鏡をかけているか(そしてキョンは量子化される)
可能世界論を看板に掲げている以上、後だしだがもちろん量子論は考えてはある。
だいたい量子論ゲーム理論も同じフォン・ノイマンが関わっている。そのうえ、
コンピュータがなければエロゲギャルゲもないわけだから、重要な人物である。


さて、「萌え」という現象は、コペンハーゲン解釈で喩えるのが向いている。
作品・作家・版元などの粒子としてのキャラクターの次元と、
それをすり抜ける波動としてのキャラの次元と二つある。


以前定義したように、萌えは可能好きで、
(ちなみに「可能好き」は「可能世界の恋愛感情」の短縮形でもある)
そのキャラクターの様々な可能性が重ね合わせられているが、
シュレーディンガー猫耳娘)
観測者である(例えば美少女ゲームの)プレイヤーが
ゲームをプレイするなどして観測すると、波動は収束する。


そしてここで分析するにあたっては、
それを多世界解釈で捉えなおしている。
ただし、多世界解釈そのものを使う機会はあまりないだろう。
可能世界論の起源はライプニッツあたりだが、
その理論装置である「モナド(単子)」を使う。
モナドはアトム(原子)と違い、宇宙全体を反映している。
これは、キャラがジャンル全体を反映しているのと同じだ。