ツンデレの定義

ツンデレの定義をしていなかった。まず広義のツンデレから。
「ツン」と「デレ」の二つの状態を持つキャラクターがツンデレだ。
二つの状態のあり方で、「ツン・デレ」(表裏型ツンデレ)と、
「ツン→デレ」(先後型ツンデレ)にさらに分類される。


次に狭義のツンデレを定義したいのだがその前に、
ツンデレらしいツンデレとはなんだろうか?
「ツン・デレ」と「ツン→デレ」では、
どちらがよりツンデレらしいだろうか。

ツン 素直
デレ ツン・デレ 素直・デレ
クール ツン・クール 素直・クール


まず、ツンデレとの対に素直クールがある。
「素直・クール」で、「素直→クール」ではない。
そこで上図のように行列形式にすると、「ツン→デレ」は
「ツン・クール→素直・デレ」への移行だと見なせよう。
だから「ツン→デレ」は「ツン・デレ」と「素直クール」の中間だ。


したがって、「ツン・デレ」の方がツンデレらしいのだが、
具体的には照れ(「あ、あんたのために〜」)がその「らしさ」だろう。
だが「・」では、「女心は秋の空」のように
単にランダムに二つの状態が出る、とも解釈できる。
そこで狭義のツンデレを「表ツン・裏デレ」とする。
(二人の時にデレデレ〜などの問題は、「裏」の解釈に掛かっている)


さらに「・」を追求しよう。
素朴に考えれば、一目ぼれ以外は最初からデレではないだろうから、
「ツン→デレ」は(メディアで描かれる)通常の恋愛に近いだろう。
だが、なぜ「ツン・デレ」ではツンかデレかどちらかの状態に
一元化しないのか。照れと言えばそれまでだが、次項で詳しく考える。