広告記事・アニメ「スケアクロウマン」


(C)play set products / スケアクロウマン製作委員会

概要

あらすじ

西部劇に出てきそうな、どこか懐かしい小さな町の一角に、スケアクロウズ・ショップがあります。店の中で楽しそうに人形を作っている男の名は、スケアクロウマン。長い間カカシとして麦畑に立ち続け、毎日毎日いろんな景色を見ていました。役目を果たし終え、納屋に運ばれた20年目の秋、彼の運命を変える出来事が起こりました。嵐になり納屋に雷が落ち、朝になって目を覚ますと自分の手足が自由に歩くのです。周りを見ると、壊れたおもちゃ、ぬいぐるみがたくさん転がっています。彼は夢中になって、修理を始めました。こうして、彼の新しい人生が始まったのでした・・・。

紹介

アニメ「スケアクロウマン」は、東京ムービー初のフル3Dアニメ作品。さらに、登場キャラクターをフィギュアにするといった「ナノ・ユニバース」によって、二次元と三次元を超えたコラボレーションを行います。

さて、物語の内容ですが、試聴用DVDで最初の三話を拝見しました。題名にもなっている主人公の「スケアクロウマン」は、かかしなので最初はその場から動けません。20年も畑の作物を見届け続けており、林の向こう側を走る汽車の姿を直接見たこともありません(だから、オープニングで風船につかまって汽車を見下ろすシーンは、いわば彼の夢が実現した光景で、共感を呼ぶものになっています)。

ある日、スケアクロウマンに雷が落ちて、自由に動けるように。雑貨屋に居候した彼は、壊れた玩具の修理を仕事にします。雑貨屋の店頭には、彼が直した作品が並ぶようになりました。そして、顔が取れてしまったので別のロボットの顔をつけた人形の「ミスター・ベスト」、三体のクマのぬいぐるみを縫い合わせて一体になった「ベアベア」など、彼の元には新しい友達が集まります。

主人公のスケアクロウマンも、ミスター・ベストも、ベアベアも、いずれも事情によって、捨てられてしまった、あるいは無くされてしまった、という過去を持ちます。そこには「物を大事にしよう」といったメッセージも読み取れますが、それだけではありません。持ち主たちの想い出の詰まった物として描かれます。

ベアベアが合体する前の三人の持ち主は、ある事情で別々に暮らすことになったのですが、長い時を経て三人は再開することができました。ベアベア自身は三人に会えませんが、身代わりになったかのように、三人を巡り合わせた(と、三人は思う)のです。大人になるときに欠けてしまうものを代わりに持っている存在なんですね。だから、君にはどんな想い出が詰まっているんだい、と主人公が直したおもちゃに聞くシーンは、うまい決めになっています。

全体の感想としては、CGが主張し過ぎない自然で暖かみがある画面ですし、ほのぼのとしながらほのかに切ないノスタルジックな物語で、子供から大人まで楽しめる作品なのではないかと思いました。

[PR by ブログタイムズ]