同人誌制作日記・企画編4
ページ構成
- 共同制作者が分担するページ
- 目次・奥付(2P)
- 編集後記(2P)
- 対談(2P)
目次・奥付は絶対必要。編集後記・制作者どうしの対談は絶対ではないがないと寂しいし、寄稿者が多い場合はプロフィールにあてる。ということで、96ページから6ページ引いた、90ページを二等分して、45ページが一人の分量。さらにそこから要項で決められた1万字の要約が入るから、10ページ(もっと詰め込めなくもないが、A5では読みにくくなる)は引くところ。すると実質的に自由になるのは、一人35ページ。
要約が浮かないように注意しつつ、また文フリの客層に留意しつつ、この35ページを構成しなければなりません。共同制作者はまだ未定なので、とりあえず私の分は7月中にもう方向性を決めてしまうつもりです。限られた項数をどう配分するか、考えどころです。
- 特集(インタビュー)(8P)
- レビュー(12P)
- 批評文(8P)
- その他企画(7P)
特集(インタビュー)
さらに細かく見ていきます。まず特集は、ライトノベル作家の方にインタビューを行います。このページを使っていろいろやりたいこともあるのですが、これは相手の方の都合がありますので、詳細の決定はもう少し先になります。
レビュー
- マンガ
- アニメ
- ラノベ
- ゲーム
- その他
- (各10本ずつ)
50本のレビューを、雑誌の中心的な記事にします。全体のテーマ(「萌え」とか)を決めた上で、たとえば「メイドが出てくるマンガ10本」という風にテーマを決めます。最後の「その他」は、たとえばメイド喫茶のレビューを、マンガ・ラノベのレビューと同列に並べるのが狙いです。
しかしそれなら、マンガやラノベなど一つのジャンルで50本やった方が網羅的になるのでは、とも思っていて迷います。来場者層がどのジャンルにどれくらいコミットしているのか、というマーケティングの問題もあります。それによって、本数や項数も増減するでしょう。
それで、1ページに4〜5本載せる計算だから、1本あたりの字数は200字とかその程度になります。題名や書影なども考慮すると、さらに少なく、100字台になります。短いほど字数調整が厳しいので、だから先にレイアウトを出したいと考えたわけです。50本も書くわけですから、レイアウトの後出しは怖い。
批評文
- 『思想地図』『ロスジェネ』『m9』など思想誌の新創刊ラッシュについて
- オタク・クリエイター関係の話(トーク・イベントの内容を交えつつ)
- アニメ・ゲームとデジタル環境の話(次世代ゲーム機や地デジなど)
- ひぐらし・東方など同人の話(規制関連などもここに含めるかも)
- 「秋葉原から考える」
- (各1〜2P)
ラノベにイラストがあるように、イラストつきレビューを試みたい。あと、ゲーム攻略本みたいな図解が入った感じでやりたいところです。たぶんパロディみたいに見えてしまうので、審査の採点がどうかというのはあります。
その他企画
- コスプレイヤーのピンナップ
- 実写を取り込んだアキバの取材マンガ
- ネット・ブログなどが題材の四コママンガ
- ノベルゲームの制作方法などやや実用的な記事
- ネットと連動して宣伝も兼ねた企画
- その他
- (各1〜2P)
実現可能なら、コスプレイヤーの写真を一枚入れたいところです。表紙はイラストなので、巻頭にメイドか巫女のコスで一枚欲しいですね。規定で本文だと白黒になってしまうのがやや残念です。またマンガなどがちょっと入っていると雑誌っぽくなるのでやりたいのですが、一方で印象が強いのであまりにショボイものは考え物です。
全体の傾向
ブログをやっているのでネットのネタならいくらでもありますが、あえて禁欲することも必要かもしれません。流行のケータイ小説はどこかで押さえておきたいところです。ノベルゲームの制作方法とか、デジタル化する環境に対応した記事も欲しいです。あれもこれも欲しくなりますが、全体のテーマを見失わないように常に考えています。
疑問
- 文フリの抽選漏れ
- 実はこの時点で落ちて不戦敗になる確率が高い(約1/3)……。ゼロアカ側の対応は?
- ゼロアカ側の定員
- 抽選・先着順・書類審査などで、やはりここでも落ちる可能性がある。ゼロアカ側の対応は?
- 「96P」は表紙周りを含むのか
- 「表紙4Cカラー・本文1C96ページ」とあるから本文が96Pのような印象
- 二次創作など権利関係
- 参加者が責任を負い一切関知しないという形なのか
- 当日はスペースで他の本など売ってよいのか
- そんな余裕があるかどうか分からないが
ここに書いても仕様がないんですが、一回問い合わせてみた「『東浩紀のゼロアカ道場』に関するお問い合わせ」の返答がまだなので、忘れないように書いておきます。
あとがき
こうして制作過程を公開してしまうのは、かりにどこかの組が全く同じ構成をとったとしても、オタク系・アキバ系・萌え系の記事制作に関してはアドバンテージがあるだろうと考えているからです。
しかし、審査の減点は常に気になります。どんな工夫をしても、「批評本として出す意味が〜」と減点できるので、難しいところです。先に審査員の批評本のイメージが固まっている場合、何をやってもムダになります。でもそもそも道場破りなのだから、優等生的な大人しい本を作って、それで売れたり点をもらって勝ち抜く、という事態があまり想像できないんですね。