レポート「我々はニートスズキを甘やかさない Vol.2」

概要

EDEN - イベント詳細

7月16日、新宿ロフトプラスワンのトークイベント「我々はニートスズキを甘やかさないVol.2」に出演したので、レポートを書きます。前回は客でしたが今回は自分も喋っているため、全体の流れより一人ずつの印象*1を書いていきます。

くわかず

公式の開始前に独演会でトップバッターをつとめる。あとで「動画で俺を喰ってるんじゃないか」とニースズに言わしめるように、女優の河原優子に言及されるなど、いまニコニコ動画(ニコ動)の日記タグで最も勢いがある。専門は音楽制作だが、マンガも描いたりして多芸。「ちゃっす」など独特な調子の語りは見続けると中毒に。

くわかず memo

ニートスズキ

ニートタレント。いつもはハルヒのコスプレだが、動画界のタモリを狙っているため、今回はサングラスルックで登場。後半はブルマ*2。前回のハセマリとの攻防もスリリングだったが、今回は発言をゲストに回す余裕が出て貫禄が出た。再生数二万以上のオナホ動画も削除され一回性の話題かと思いきや、なんと今回スポンサーに。これは話がうますぎで甘すぎ。ニートのまま成功してしまうのか!?

昼サイブログ

杏野ヒナナ(アキバレイヤー)

コスプレ&司会進行。スク水のコスプレで登場。砂漠のオアシスのように、濃いメンツの中で安らぎと萌えを提供。発言自体は多くないが、仕切りがとても上手い。カオスな展開なのに時間通りに上手く進行したのはこの人のおかげ。あと間近で見ると身体の線が細い! コスプレもただ衣装を着ればいいのではなく、「美しく着る」ワザが。

杏野ヒナナ公式サイトSexyDynamiteDevil

PPパナップ(みんなのアイドル)

実は一番正当派。ニートスズキと並び、ニコ動の有名人だが、芸能界入りを目指し活動中。要所でキレのある発言。ブリッコ属性でキャラがかぶるメトロちゃんとは、水面下の「女(?)の戦い」で火花が散る! 後半、熱唱。前回出演した盟友(?)長野の帝王に対抗するため「パレパレ」の封印を解く。女性的な感覚が入っているためか、言葉をすごく丁寧に選んでいて、さわやかな印象が残る。

ppパナップsexy∩cuteブログ

中沢健(歩く雑誌)

天然系。とにかく私生活を喋るだけで面白おかしいエピソードが次から次から湧き出てくるので、会場を盛り上げる話題の燃料にと、質問攻めにされる。怪獣・特撮が大好きで、怪獣と人間を同じ平面(むしろ怪獣の方が格上)で認識しているのがすごい。自主制作映画も撮っており、東方力丸さんが出演。

しかし悩みもあって、怪獣ばっかり追いかけているために女性に全然モテないという……ところが! 自宅に女の子を連れ込んだらしい!? 会場も出演者も興味津々で、話は意外な展開に……(見所は全部書かないでおきます)。

中沢健 公式サイト

メトロポリちゃんV(撲殺天使)

人工系。メガネ女子萌え。本家・東京メトロからの抗議で「東京メトロちゃん」→「メトロポリちゃんV」に改名。「スズキ」「力丸」と呼び捨ての、毒舌腹黒が炸裂・勘違い系ブリッコ、という強烈なキャラ立ち。親衛隊(?)も来ており、会場をわがものに。注射器で殴って蹴って大暴れ(私も注射器で一回思いっきり殴られて記念になりました)。

中沢健VSメトロちゃんはハイライト。何でも怪獣・特撮に置きかえる中沢さんと、何でもブリッコで答えるメトロちゃんのやり取りは、もはや翻訳が必要なレベルの異文化コミュニケーション。オタクは広大だわ。美女と野獣ならぬ、(自称)妖精と怪獣(マニア)が、世紀の決戦。

メトロポリちゃんV(元・東京メトロちゃん)公式サイト

浅見千代子(キスおばちゃん)

少林老女」主演の人。喋らないが妙に印象に残るキャラ。「ガキの使い」でおなじみの罰ゲームを再現! キスを連発して出演者を恐怖のどん底におとしいれた……。ちなみに、私は隠れていました(RPGで、強力な召喚獣を呼びだすときに、キャラが一時退避するような感じ)。戦場では臆病者の方が長生きするというぜ。

映画「少林老女」オフィシャルサイト

東方力丸(孤高の漫読家)

職人芸。豪放な外見に繊細な神経。七色の声を演じ分ける漫読、今回はジブリでしんみりさせ、ヤマジュンで笑わせる。作曲家が一度書いた楽譜も、演奏家が演奏するたび新しく生まれ変わるように、漫画家が書いた漫画を漫読家が読むと新しい何かが生まれる。新ジャンルを切り開く孤高の人

Yahoo!ブログ - 私生活は漫画より奇なり

天野年朗萌え理論家)

文字は「静」ですが声は「動」なので、トークライブは新鮮な体験でした。場慣れした前回出演組にくらべて緊張*3していましたし、キャラが濃い新出演組の中では影が薄かったのですが、まとめ解説みたいなポジションで喋りました。事前に前売り券を買って下さったマイミクの方と、イベントが終わって差し入れをくださった某はてなダイアラーの方には、とても感謝しております。ちなみに当日の星模様のTシャツは、はてなに送ってもらった、はてなスターTシャツです。

『m9』でニコニコ動画アイマスMADについて書いたように、二次創作(とCGM)が新しい文化の潮流になっています。コスプレは二次元と三次元、歩く雑誌も雑誌のコスプレ、漫読はマンガを演奏して、ニースズさんはニートとタレント、私はブロガーとライターを両立したい。それは矛盾を抱えた中途半端で曖昧で微妙(くわかずさんの言う微妙)な領域ではありますが、しかし新たな時代の可能性もまたそこにあると思います。

さて最後になりましたが、ニートスズキさんをはじめ出演者の方々、S上さんをはじめ芸能事務所エデンの皆様、舞台となった新宿ロフトプラスワンの皆様、本当にありがとうございました。

関連書籍

*1:記憶を頼りに書いているので、記憶違いがあるかもしれません

*2:もしかしたら、前回の後半がベジータなので対で「ブルマ」にした?

*3:メトロイド」をファミコン(正確にはディスクシステム)と言ったり、発言に細かい間違いがあったかと思います