ラノベ「ケータイ少女―トライアングルスピリッツ」

ケータイ少女―トライアングルスピリッツ (ガガガ文庫)

ケータイ少女―トライアングルスピリッツ (ガガガ文庫)

主人公の携帯に謎のアプリがダウンロードされると、携帯は身長10cmの少女に変身する。それがケータイ少女のリン。元々は携帯用ゲームアプリとして登場した作品で、アニメもある。今回の書評はガガガ文庫がノベライズしたもの。ノベルの作者は、これまでにデモンベインのノベライズなどを手がけている。

登場人物は、正義の味方を志す主人公。主人公を幸せにする使命を持つケータイ少女。男言葉を使う幼馴染。子供時代の主人公を知る転校生の美少女。変質的なクラスメイト。物語は、題に「トライアングル」とあるように、主人公と幼馴染みと転校生の三角関係が基本になる。不器用で鈍い主人公の恋愛が成就するように、ケータイ少女が助けるというストーリー。

ケータイは、IT機器だし、身に付けて持ち歩くし、コミュニケーションツールだし、ストラップや着メロや待ち受け画像など、カスタマイズして愛着がある対象で、こうしてみると、擬人化するには向いているかもしれない。本編の方は、オーソドックスなラブコメという印象。