フリーソフトまとめ(4)・カスタマイズ編(2007夏版)

説明

Windowsで例えば、「デスクトップからごみ箱を消したい」など、コントロールパネルに用意されていない設定変更はどうしましょう? 「レジストリがどーこー。HKEY_CURRENT_USERをなんとか。値を{645FF040-5081-101B-9F08-00AA002F954E}にかんとか。」などと言われても困りますが、「窓の手」などの紹介するソフトを使えば、ボタンを押してかんたんに変更できます。GUIって人にやさしい! 他にも、キーボードの配置を変えたいなど、Windowsをカスタマイズするフリーソフトを一挙に紹介!!

デスクトップカスタマイズ

Windowsは「コントロールパネル」で設定を変えられるが、そこに項目がない細部については、Windowsの重要な設定が記録された、レジストリを変更する必要がある。しかしもし、レジストリの書き換えに失敗すると、最悪Windowsが起動しなくなるなど、不具合が生じる危険があるので、紹介したツールを使うのが、安全かつ簡単。

キーボードカスタマイズ

窓使いの憂鬱」は自由度が高く、個々のウィンドウごとにキー配置を割り当てたり、ウィンドウを移動・最大・最小化するキーを作成できる。また設定に正規表現が使える。「猫まねき」はキーの配置変更に加え、テキスト入力支援の機能もついている。「AltIME」は配置変更のほか、ダイアログボックスの自動クリックなども。「Change Key」は非常駐型の配置変更。「AutoHotkey」はスクリプトが使えるので、習得が少し手間だが、高度な操作の自動化が可能になる。

マウス・ジョイスティックカスタマイズ

マウ筋」はデスクトップでマウスジェスチャーの操作を可能にする。「かざぐるマウス」は「Shiftを押しながらホイールを回すと横にスクロールする」など、マウスの機能拡張。「Lunatic Mouse」はクリック連打、「JoyToKey」はジョイスティック入力をキー入力に変換。

ウィンドウカスタマイズ

「窓立て2」はウィンドウを傾けて表示してデスクトップを広く使える。「仮想画面マネージャ」「WinDeskWide」は実際に使うよりも広い仮想空間でウィンドウを操作できる。「Collector」はウィンドウをタブ化できる。「ぴたすちお」はウィンドウの整列、「Sizer」はサイズ変更。

タスクカスタマイズ

タスクやプロセスを標準ツールよりも詳しく監視・簡単に制御できる。

レジストリカスタマイズ

Windows標準のレジストリエディタより使いやすい。

PC情報

システムの詳細な情報を調べられるツール。

仮想OS

仮想OSをサンドボックスにすれば、危険なカスタマイズを試すことができる。

付録・「システムの復元」について

Windowsの設定を変更していて、元に戻したいときは、「システムの復元」*1を使います。RPGセーブポイントのように、レジストリなど設定の状態を復元します。

  • 「システムの復元」がある場所(XP)
    • 「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」→「システムの復元」

使い方は意外に簡単で、「復元ポイントの作成」を選んで名前をつけるだけです。戻るときは「コンピュータを以前の状態に復元する」を選びます。復元ポイントは、容量を超えると古いものから順に消えるので、定期的に作成しておきます。

なお、復元する際には、それまでにインストールしたソフトの情報なども元に戻ってしまうので注意が必要です。万能薬ではありません*2が、復元ポイントの作成は一番手軽で効果的なシステムのバックアップです。カスタマイズ以外でもシステムが不安定になった状態を戻せるので、覚えて損はありません。

*1:XP/2000の場合。以前は「バックアップ」という名称

*2:システムの復元自体が問題になる場合もある。例えば、XPにSP2を適用してから、適用前まで遡ると、不具合が生じる恐れがある