「機械」はダメで「豚」はいいのか

ネットっ子なので、基本的にTV番組は見ない*1んだけど、食べながら見れば時間を消費しないので、夕飯時には見ます。

それで、たまたまやっていた「ビューティー・コロシアム」のSP番組を見てたんですけど、(今回も)少し気分が悪くなりました。この番組の大枠は、金を掛けて整形して幸福になるという成功物語です。まあ女は外見が重要な現実はあります。恋愛市場における自由競争です。しかし、「顔が美しくなるにはまず心が美しくなる必要がある」という説教は欺瞞を含んでいます。「顔が美しい人は心が美しい」→「心が美しくない人は顔が美しくない」という論法が、人格否定に利用されます。「裏切り」などという言葉の使い方も興味深い。

この番組によくあるパターンなんだけど、「子供が泣く」「子供がいじめられる」「子供の言葉にショックを受ける」という、子供をダシにした話があざといと感じます。容姿が問題じゃなくていじめが問題だろ、常識的に考えて…。しかし、それが出演者への説教に転化していきます。子供の中立的な立場を利用しています。それにしても、「豚みたい」はないだろうと思いました。まあ身内だから全く別の話なんですが(「豚」がいいなら「機械」もいいだろうという正当化ではありません。)、全国に放送するというときに、「機械」はダメで「豚」はいいのか、という感じです。

*1:深夜アニメは見る