「カルドセプト」ゲームレビュー

カルドセプト セカンド エキスパンション PlayStation 2 the Best

カルドセプト セカンド エキスパンション PlayStation 2 the Best

「サーガ」は不具合に関する一連の騒動があったので、紹介はPS2版の「セカンドエキスパンション」。「カルドセプト」とは、カードゲームとボードゲームを融合したようなシステムで、戦略性の深さとバランスの良さが魅力的だ。マップ開始前のブックを組む段階で、既に思考を要求され面白い。陣取りが基本だが、カードが集まってくると、創意工夫でゲーム性を変えてしまうことができる。例えば敵には足止め系、自らには周回加速系カードを多用して、(クリーチャーで)戦わずして勝ってしまうとか、他にもマップ全体攻撃系カードや護符の存在によって異なる容貌を見せる。

紹介で固有名を使っても知らなければ仕様がないのだが、カルドセプト(エキスパンション)で最高のカードは「リンカネーション」だと思う。ブックが圧縮できるので必ずといっていいほど四枚入れる。最良のカードは「デコイ」だと思う。必ず四枚という程ではないが、とにかくコストパフォーマンスが良く、どんな局面でも使える万能なクリーチャーだ。もっとも、これらは強すぎるので「セカンド」では弱体化したらしい。そして、最強のカードはない。硬い敵も「ルナティックヘア」があるなど、何らかの対処法が存在しており、(対人戦で)「こうすれば必ず勝てる」パターンを避けたバランスになっている。他にも「パウダーイーター」など面白いカードが色々ある。

制作陣に、加藤直之(絵)、古代祐三(音楽)がいる。古代は「アクトレイザー」などの音楽が良かった。またゲームバランス調整を猿楽庁が担当。下は「サーガ」のサントラだが、(セカンドから)伊藤賢治が担当している。
カルドセプト サーガ オリジナル・サウンドトラック