はてブのアルファクリッパーの影響力
アルファの定義
はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い - はてな匿名ダイアリー
ブックマークされることはブログの質と何の関係もなく、ただ多くのブックマーカーの目にとまる機会があるか否か、つまり、アルファクリッパーが巡回先にしているか否かによって決まる。
それは過大評価だと思うけど、
なつみかん＠はてな - アルファクリッパー
そうかな？ 自分の経験だと、アルファブロガーさんに記事中で言及されると結構アクセスがありますが、アルファクリッパーにブクマされてもブクマが増えるどころか、アクセスもほとんどないです。１桁とか。
それも過小評価だと思います。
じゃあ、はてなブックマーク（はてブ）においてアルファクリッパー（アルファ）が、どれ位の影響力を持っているかというと、中小ニュースサイトに匹敵するのではないかと考えています。なぜそう言えるのか、以下で展開しますが、最初にアルファの定義だけ述べておきます。
はてなのキーワードの解説では、アルファクリッパー（アルファブックマーカー）は「一日に20以上のエントリーをクリッピングをしている人達のこと」とありますが、あまり実用的な基準ではない気がします。「b:id:moe2」ではBOTで投稿していますが、そうすると簡単に達成しちゃうので…。そこでここでは、被fav31人以上で、はてブトップの「人気ブックマーク」に表示されるIDが、はてブのアルファクリッパーと定義します。*1。
アルファの役割
端的にアルファの役割を述べると、空母から発進するためのカタパルトだと思います。どういうことか。無名なブログだと、評価以前にそもそも見てもらえないという問題があります。はてなに限定すれば、読まれるためにはブクマをもらう必要があるけど、まず読まれないとブクマされようがない、という鶏と卵のような悪循環*2です。
そんなときにアルファの巡回先に入っていると、滑走距離が短くても強制加速して、記事が失速して海中に墜落するのを防ぎます。これって、ニュースサイトが記事の発掘に意義を見出すのと似ていますよね。ただし、注目・人気エントリという大空に飛び立ってしまってからは、それほど関係なくなります。
ここで、はてブやはてダのトップページに表示されるには一定の時間内にusers数を稼がないといけないので、初動が非常に重要になってきます。三日後にクリップされてもあまり伸びに関係ありません。そのように時間の要素があるので、アクティブに巡回しているアルファが素早く反応してブクマしてくれるのは、非常にありがたいことなのです。一桁のときにされるブクマは1usersといえども価値があるのです。
アルファの影響
もう少し具体的な数字を見てみます。このブログで昨日、非モテ関連の記事を書いて、それらの被ブクマ数の合計が、現時点で95usersあります。ただし、4つの記事の合計(19+57+9+10=95)なので、分裂勘違い君がいつも単体エントリでポンと100users稼ぐのに比べると、いかにも泥臭く非力な印象は免れません。まあ足元にも及ばないでしょう。
さて、d.hatena.ne.jpやb.hatena.ne.jpやb.hatena.ne.jp/hotentryなどに表示されて、そこからどれ位アクセスがあったかというと、昨日だけでおよそ1000PVくらいです。これは経験則ですが、大雑把には被users数×10＝一日のPVという印象です。ただそれは均一に増えていくのではなくて、4usersと5usersの注目エントリの壁、9usersと10usersの人気エントリの壁を超えたところで、はてなの各ページに表示されるようになるので、段違いに増えます*3。
被fav100あるアルファがクリップしても、1usersのままで埋れていく記事も当然あります。しかし、これも経験則であまり根拠はないですが、平均すると被favの100分の1位のusers数くらいは連れて来ます。とすると、被fav100のアルファは自身と合わせて2usersブクマします。たった2usersか、と思うかもしれませんが、セルクマ＋アルファ二人で注目入りすることになります。いったん注目エントリ入りして、ある程度滞空すれば、少なくとも50PV、ふつうは100PVくらいいきます。とすると、この場合アルファ一人は50PVの動員力を持ちます。
ニュースサイトで50PV流し込むのは結構なもので、小手〜中堅位の影響力はあります。これも経験則で、ニュースサイトの動員力は、本体PVの10〜20分の1くらいだと見積もっています。細かい話が続きましたが、こうして地味に観察してみると、はてな界隈のことではありますが、結構流れを作っていると思います。ソーシャルブックマーク(SBM)がニュースサイト2.0になる力があるかもしれません。
