GoogleがYouTubeを買収したのは、実は単に儲かるからだろう論

買収の反応

ITmedia News:GoogleのYouTube買収に見る「金はあっても考えなし」の愚

実際のところ、YouTubeブランドに本当に16億ドルもの価値があるのかという疑問に対し、しっかりと反論できる人はいるのだろうか?

ITmedia News:YouTube買収は「クレイジー」――ドットコム長者がコメント

Googleの米YouTube買収は「クレイジー」――米国のIT起業家マーク・キューバン氏が、自身のブログでコメントした。

404 Blog Not Found:YouTubeの本当の価値

Googleから見れば、YouTubeは広告収益をビタ一文上げなくても構わない。
TVCMを破壊してくれるだけでおつりが来るのだ。

アンカテ(Uncategorizable Blog) - グーグルは世界最大の有限会社である

創業者二人にこの話をしたら、「そうだね、グーグルはつぶれるかもしれないけど、それが何か?」と言うだろう。最悪のことが起きても、彼らは借金を背負うわけではなくて、無一文になるだけだ。

GoogleのYouTube買収はGoogleのBlogger買収のデジャブ

ゴールドラッシュのときに一番儲かったのは金を掘る人じゃなくて金山の前で作業用のズボンを売ってた人でした、という歴史がまた繰り返されようとしているだけのことであり、まあそれにしたって2000億円は高いんじゃないかなあ。しつこいようだが。

実は単純に儲かるのではないか

PS3のような評判ですね。みんなYouTubeが赤字で儲からないことを前提に話しています。しかし、本当にそうでしょうか。私が素人目に見た感じですけど、素朴に儲かる可能性があると思います。GIGAZINE以上の情報は持ってないし、データとか試算とか全くない、アバウトで適当な話ですけど、まあ衆愚の言うことなんで、あまり気にしないでください。


実は儲かる。なぜそう考えたか。今までのYouTubeの収入源は主にAdSenseでしたよね。GoogleAdSenseに関しては確実に世界最強のノウハウを持っているだろうから、Google自らが最適化したら、広告収入が何割か…2倍3倍に増えても全然おかしくありません。YouTubeの本分は動画であって広告ではないので、この点でGoogleを過小評価していないでしょうか。この前YouTubeに日本語の広告が入りましたが、それまでの日本からのアクセスは相当広告効率が悪かったと思います。そういう改善がもっと早く的確になります。


しかも、動画広告などを入れることもありえます。その技術がもうこっそり開発してあるかもしれない。秘密なのは、もしそれを先にGoogleVideoとかで試してしまうと、YouTubeに買収の金額を吊り上げられてしまうし、他の会社に買収されてしまうかもしれない。また、動画の負荷を減らす技術がこっそりあれば、それも経費削減で逆転の要素です。


訴訟リスクはどうでしょうか。著作権違反かどうか、何万件も手作業で探すのは無理です。しかし、著作権違反を探す技術を開発したかもしれません。ここで、動画を総当りで調べるのは無理かもしれません。が、GoogleはWeb上のスパイダリングではやはり世界最強なので、YouTubeにリンクしているサイトの方から手を回して、割り出してしまうかもしれないでしょう。


それに、コンテンツ主の企業との提携も始めているようですし、Google八分になったら嫌だから、争わないところもあるかもしれない。また、YouTubeを紹介している大手サイトで、アクセスによる広告収入が目的なところは多いだろうから、YouTubeの紹介自体はともかく、もしGoogle様を怒らせるようなことをしたら、速攻アドセンスのアカウントを抹消しますよ、とできます。それでもリスクはまだまだ巨大と思いますし、著作権違反を一掃したらそれはそれで中身がスカスカになりますけど。


そんな風に考えていくと、他の企業に買収されないという消極的理由とか、株価を吊り上げるみたいなブラフもありえますが、何か表面に出ていない理由があって、十分イケそうだと判断していてもおかしくないでしょう。