アニメ新番レビュー

武装錬金』第1話「新しい命」

武装錬金ホムンクルスと戦う話。非常にまっとうな少年誌的展開だが、現代学園異能の枠組みからも見られる。もともと斗貴子の顔の傷というキャラ造形が特徴的で上手いし、声もさほど違和感なく自然にキャラが立ち、非常にまともな第1話になった。まとも過ぎてコメントが付けづらいが、この作品に潜伏する変態的な要素が出てくるのはこれからだ。

スーパーロボット大戦OGディバイン・ウォーズ〜』第1話「鋼鉄の亡霊」

大ヒット連作ロボットゲームのアニメ化。メカデザは大河原やカトキなど豪華キャストに期待が高まったが、この1話ではやや肩透かしを食らった印象。主人公は定番の熱血だが、未来の秋葉原でロボットゲームに熱中しているというナデシコのような自己言及的な設定が入っている。しかしそれ自体は、ムカつく敵役や妹を助けるというシチュのため、さほど感情移入をそがれるわけではない。また仮想バトルで盛り上がる間もなくあっさり負けるという展開にも少し驚いたがこれも構わない。最大の問題はメインとなるロボットの迫力である。正直なところ、この前のギャラクシーエンジェる〜んの戦闘の方が迫力があった。それに2Dから3Dになると、アーマードコアなど先行している3Dゲームと同じ土俵に上がることになる。特に最後の囲まれるシーンで敵がショボくてあまりピンチに見えないなど、緊迫感が足りなかった。しかし、構成の意図としては、最初はヘタレな主人公が成長していくという流れなのだろう。これからの展開に期待。

RED GARDEN』第1話「さよなら少女たち」

GONZO制作のアニメーション。初回からかなり登場人物が多い群像的な描き方で、第一回を見逃すと辛そう。デスノートほど独自の雰囲気が出ているわけでもなく、以前からあるテレ朝深夜の独特の地味さが出てしまう。シリアスなテンションを維持しつつも、どこかでちょっと目立った印象が欲しい。