「キモイ」は空気病の症候

キライとキモイ

Something Orange - 「キモイ」「ウザイ」は王様病の症状。

 ところが、「キモイ!」という言葉は、「私は気持ちが悪い」ということしかあらわしていない。主語が「私」なんですね。

いや、実は「キモイ」の主語はないと思いますよ。省略しているとか曖昧にしている、位の捉え方でもいいんですが、いわば形式主語なのではないかと思います。「It rains.」は「雨」が主語ではないでしょう。同様に「It is キモイ」*1なのではないかと思います。この「It」はその場の「空気」です。すなわち期待された主体、「世間一般の人」のようなものです。「キライ」と言った場合は必然的に「私」が主語になりますが、「キモイ」と言った場合は、現象の発生に還元しようとしている心理が働いているような気がします。

 結局、何かというと「キモイ」「ウザイ」と言って済ますひとは、世界のすべてが自分にとって心地よい形であって当然だ、そうでないものはそのように変わるべきだ、と信じて疑わない「王様病」なのではないか?

だからそれは「熱い」とか「狭い」と同じように、私「でなくても」みんなそう感じるんだよ、という責任回避の姿勢を言外に漂わせていて、「王様」というより「ムラビト」の態度である、というのが相応しいと思います。「キモイ」というのは自己中心的に発せられた言葉なのではなくて、むしろ他者の視線(場の空気)と同一化しており(「みんなキモイと思うはずだ」)、だからこそ陰湿な言葉なのです。もし「私はキライ」とはっきり主語を明確にしたら、一人位嫌われても別に構わないと割り切れば、さほど気に障らないのではないかと思います。そうではなくて、「キモイ」は空気中を感染して増殖しうる(昼休みに「誰々ってキモイよね〜」)ところが嫌なのではないでしょうか。

*1:これはひどい」みたいに「これはきもい」という感じかも

まとめ理論2

まとめ進化論

あらすじ

萌理史観におけるまとめ記事の登場は、陸上戦における戦車の登場のように、それまでの戦略を一変させる力を持っていました。やっと近代戦を迎えたわけです。もっとも、2ちゃん転載系・動画紹介系などは既に航空戦を展開していて、もちろんはるかに先の先を行っているでしょう。ただそもそも、αでもVIPでもYouTubeでもなく個人ブログがアクセスで勝負しようなどというのは、竹槍で爆撃機を落とす位に荒唐無稽な話だったので、そこからすれば少しは進歩しています。

まとめを疑問視する声も

なつみかん@はてな - まとめブロガーへの道

ただ羅列型のまとめだと、何百usersもブクマされるテーマには限りがあるような気もしてきました。

しかし実は大富豪の革命ルールのように、ゲーム性は変えるけれども、素人には諸刃の剣ではないか、という疑問も提起できます。あるいは、温泉の水脈を発見したので、喜び勇んで旅館に露天風呂を作ったら、すぐ水量が尽きてしまったみたいな。確かにそれはあるかもしれません。農耕的ではなくて狩猟的なアクセスというか、まとめ記事ごとにブクマの当たり外れがかなり大きい感じです。一年どころか一ヶ月も持たないで、チョロチョロになってしまう可能性もあるでしょう。

REVの日記 @はてな - いま、受けそうなまとめ案まとめ

ただ、「まとめ案まとめ」でも色々な角度から見ていて私の視野にない発想がありますが、人の世からニッチな需要が消滅することはないのではないかと考えています。ネットの人口も記事も増加し続けているので、アクセスの相対的な順位はともかく、まとめ記事の需要は増え続けるのではないかと踏んでいます。

まなめはうす

まとめサイトが成功するには「どれだけニッチを攻めることができるか」と「いかに管理人の存在を消すことができるか」の2つ

つまり、ネットが巨大化・複雑化すればするほど、まとめの力もそれに歩調を合わせて増えます。なぜなら、アクセスを呼ぶ力は、ブロガーのエネルギーではなくて、ブログのエントロピーの力だから、系全体の大きさと関係があるわけです。だからもし、小さなコミュニティで、全ての成員が全ての記事を読んでいる場合では、まとめの需要は発生しません。要するに日々成長するWebにおいては、管理人の存在を消してニッチを攻めることの需要が常にあるわけです。ネットは広大です。

ブログ進化論

創造論的ブログと進化論的ブログに分けるとすれば、このブログが目指しているのは後者です。環境に適合するように絶えず変化していくことを常とします。すなわち、生命の歴史を繰り返すブログです。例えば首の長いキリンが高い木に茂っている葉を食べられるように、アクセスを喰えるように変化・変身・変態していきます。ではそうすれば何事も上手くいくかと言えば、恐竜化してイノベーションのジレンマに苦しんだりと、局所的な最適解(=進化の袋小路)に陥ることも多いのですが。

進化論を採用する限りは永遠に未完成であって、直立したり歩行したり羽を生やしたり、更に進化する可能性があります。もちろんシーラカンスのように、進化が止まってしまう可能性もあります。また人類が、尾てい骨の名残を残して尻尾が退化してしまったように、消えていく部分もあります。このブログで言えば、創作小説とかアニメ短評とかレビューとかは淘汰されたので、新しい環境が出現しない限り復活しないでしょう。

あらゆる要素が可変で、変化する方向は自由競争で決める、というのが最初からの方針です。もっとも、関連サイトはアクセス的に戦力にならなくても趣味が入って存続している場合もありますから全てをそうしているわけではありませんが、本体のこのブログはなるべくアクセス成長を第一にしています。それは他のサイトの生産力も引っ張ってくれることを期待しているわけです。

最後に少し話が飛躍しますが、メディアミックスや二次創作というのは、それがたとえオリジナルを作るのが難しいという安直な動機でなされていようとも、あるいはむしろ安直だからこそコストに基づいており、現象としては遺伝と淘汰の自然進化に近いモデルだと、私は捉えています。例えば萌え要素というのは遺伝子というか、二次創作の個体差はあっても大体は受け継ぐ特徴ではないでしょうか。ブログ個体の動機としてアクセスが欲しいという生存本能がまずありますが、ただ進化を繰り返して行った先に何があるかということにも興味があるのです。

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