「『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2』先行披露会」イベントレポート

概要


 2010年8月28日(土)、バンダイナムコは、東京・本社(バンダイナムコ未来研究所)にて、「NARUTO-ナルト-1億冊突破記念!! ナルティメットストーム2 先行披露会」を開催した。

 10月21日(木)発売予定の『NARUTO-ナルト- 疾風伝 ナルティメットストーム2』は、PS3Xbox360ならではのグラフィックを駆使し、アニメを動かしているような感覚が味わえるアクションゲーム。

 この日のイベントは、『週刊少年ジャンプ』の原作コミックの累計発行部数・1億冊の突破を記念し、発売前の同作品を先行体験できるというもの。その貴重なイベントに、筆者は実際に参加してきたので、詳しい内容をお伝えしよう。



(※写真はクリックで拡大)

イベントでの開発者トーク


▲左がバンダイナムコゲームス・プロデューサー・佐々木夕介氏、右がサイバーコネクトツー・制作総指揮・松山洋氏。

 イベントは、プロデューサーの佐々木氏が司会で進行し、制作総指揮の松山氏が主にトークするという流れだった。また、この日初公開だという映像も流されている。

 松山氏によると、『ナルティメットストーム2』は、「ボリュームとクオリティ」があり、「超アニメ」と呼ばれる2Dと3Dが融合した演出がなされている。

 しかし、それだけに留まらず、特にシリーズの第2弾ということで、「最新のエピソードも入って」いる「ADVパート」に「こだわりぬいた」という。

 その出来は、すでに内容を知っている開発陣も、デバッグなどで繰り返しプレイする際に涙ぐんでしまうほどらしい。サイバーコネクトツー・プロジェクトリーダー・西川裕貴氏を筆頭として、そのように現在も開発している最中だという。

 また、本作では、海外との通信対戦が可能となっている。これは、『鉄拳』や『ソウル・キャリバー』の制作チームからの協力もあって、実現したとのこと。海外でも人気な『NARUTO』だけに、海を超えた熱戦が繰り広げられるだろう。




▲100体もの敵と戦ったり、アニメの世界が再現されていたりと、魅力十分。



▲『NARUTO−ナルト−』原作者の岸本斉史氏が、エクストラコスチュームをデザインした、『鉄拳6』登場キャラクターの「ラース」も参戦。

 『鉄拳6』からラースが参戦する話題についても触れられた。もともと『NARUTO』原作者の岸本氏が「ゲーセンに寄ってからマンガを描く」ほど、ゲーム好きということで、『鉄拳6』でのラースのエクストラコスチューム・デザインが実現した。

 『鉄拳』制作チームからそれを聞いた松山氏は、厳しい開発スケジュールの中でも「出さざるをえない」と思い、『鉄拳』制作チーム、集英社、岸本氏、それぞれに許可を取って、今回の参戦を実現したのだという。

 このラース、本場の『鉄拳』制作者が「フレーム単位で指摘」したというこだわりぶり。そうしたこともあり、エフェクトもラースだけは『鉄拳』風、十連コンボが使えるなど、ぜいたくな仕様になっている。



▲最新ゲーム機の描写力を活かした、ダイナミックな大ボス戦。

 トークの合間には、佐々木氏と松山氏が実機でプレイする場面もあり、開発者が自ら本作の醍醐味を紹介した。巨大なボスとのバトルや、派手なエフェクトなど、ゲームでの魅力をトコトン追求している。



▲手裏剣を連打したり、炎を吹き合ったり、ド迫力のエフェクト。ボタンを連打して競り勝て!

 ところで、この松山氏は、「34間、一度も欠かさず、毎号『ジャンプ』を読んでいる」というほどの『ジャンプ』ファン。そんな松山氏が、『NARUTO』を読んで「1話からホレて、この作品のゲームは絶対作りたい」と思ったという。

 松山氏のモットーは「ファンを裏切らない」「予想は裏切って、期待は裏切らない」。じっさい、ファンの声に応え、通常の3対3だけではなく、1対1で戦うモードも用意したという。出来が期待できそうなこぼれ話だ。

実機でのプレイレポート

 開発者トークの後は、実機でプレイする機会が設けられていた。そこで、筆者も実際にプレイすることに。『ナルティメットストーム2』には、総勢45名ものキャラクターが参戦。原作のあのキャラもバッチリ登場するので、誰を選ぶか迷ってしまう。

 対戦時にはそこから、自分が操作するキャラクター1名と、サポートするキャラクター2名を選ぶ、3対3の戦いが基本になる。ちなみに、対戦場も、「木の葉隠れの里」など、自由に選べる。

 操作方法は、敵の方向に向かってボタンを連打するとコンボ、と分かりやすくなっている。しかし、それに加えて、サポートキャラによる攻撃やアイテムの使用もあり、熱いバトルになっている。

 プレイした感じでは特に、サポートキャラを呼ぶタイミングが重要だ。このサポートを利用して、数十もコンボをたたき込むこともできた。コンボが決まると、スカッとした爽快感が味わえる。


▲的確に攻めてくるCPUにだいぶ苦戦したが、なんとか勝利できた。

 これは先の「『鋼の錬金術師』先行体験会」でも感じたことだが、マンガ・アニメとゲームの融合というのが、コンシューマゲームで急速に進んでいる。

 たとえば、操作キャラにナルトを選んだ場合、コンボで影分身が使える、といったことは魅力的だと思う。しかも、サポートキャラも加わるため、キャラが入り乱れる激しい戦いになる。

 アニメ版『NARUTO』でも、ナルトの影分身を駆使した、ダイナミックなバトルは、評判だったと覚えている。それが、ゲームでも体験できるのだから、『NARUTO』ファンにとってはたまらない一作になっている。

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