「ブログタイムズ2周年記念パーティ」イベントレポート

概要

 2010年8月21日(土)、株式会社 PR TIMES は、東京・赤坂の会場で、「ブログタイムズ2周年記念パーティ」を開催した。

 同社が運営するブログの記事広告サービスの「ブログタイムズ」は、サービス開始より2周年を迎える。パーティはそれを記念して、会員と交流するために開かれたもの。

 招待された同サービスの会員数十名は、会員や社員たちと親睦を深めていた。また、イベントでは、同社の代表が2周年を記念して、スピーチを行なっている。筆者は実際に参加してきたので、イベントの様子をお伝えしよう。

内容


▲売上高が右肩上がりのグラフを前に、業務実績を説明している、PR TIMES代表取締役社長の山口拓己氏。

 PR TIMES・社長の山口拓己氏による説明では、売上の拡大と黒字が続いている旨が報告されている。

 説明を引き継いだ同社社員によると、そのように業績が好調な理由として、他の多くのペイドパブリシティのサービスと異なり、他より高額の報酬を会員に保証していることと、広告提供元を明確に表示して信頼を得ようとしていること、という点が挙げられた。

 同サービスの会員はすでに千名を超えているという。インターネットやブログの普及に伴い、ますます浸透していきそうだ。


▲中央の壇で話すのは、プランニング・サービス担当の三島英拓氏。活力ある新興企業にふさわしく、PR TIMES社の社員はみな若々しい。

 また、「ブログタイムズ」のロゴを決定する、会員による投票も行われた。そのようにロゴを刷新したり、この日イベントを開いたりする理由について、社員の説明によると、コミュニティを形成したい、という意図があるようだ。

 コミュニティを志向するというのは、個々の記事を書くだけで終わらず、持続的な交流を持った集団を形成しようとすることだ。じっさい、同イベントでは、社員も会員と同じテーブルで交流している。そのように、歓談しているうちに、パーティは無事終了した。

感想

 実際に参加して、コミュニティ志向の話を、大変興味深く聞いていた。

 これは私見だが、アーリー・アダプタ層のような消費者集団の形成、という発想につながると思う。そうした集団の多様性と相互性からは、企画段階で無かったような商品の魅力が、CGM的に発生してくる。

 たとえばゲームなら、プレイヤーのコミュニティが形成されると、開発側も当初想定していなかったような遊び方が発見されることがある。デジタル製品にも、使い方が分からないと手が出せないところがあるだろう。

 そこでもし、広告記事が単発で終わらず継続して、そのようなコミュニティが形成できたら面白そうだ。たとえばゲームなら、終盤の面白さ、デジカメなら夏の海と冬の雪の写り具合の違い、といったことは継続して利用しないと分からない。

 さらに期間だけでなく、一定のルールでゲーム大会を開いたり、同じデジカメで写真大会を開いたり、コミュニケーション性のあるイベントも可能だ。そうした状況で書かれた記事は、個々がバラバラに書いたものとは、質が異なるだろう。

 そういったことは、今すぐにではなくても、ネット上の広告が将来的に発展していったときに、可能性としてありうると思う。さて、この日のパーティは、社長ともお話ができて、大変刺激的だった。また機会があれば、ぜひ参加したい。

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