ゼロアカ道場非公式イベント・「GEISAI#12」
カイカイキキ・村上隆
講談社BOX「ゼロアカ道場」の道場主である批評家・東浩紀氏のはからいで、ゼロアカ道場生・藤田直哉さん(第三回・日本SF評論賞・選考委員特別賞受賞)が、芸術家・村上隆氏と会見した。それによると、藤田さんのアートイベント「GEISAI」への出場が決定したのだという。現代美術の分野で世界的評価を得ている村上氏を前に、緊張気味の藤田さん。しかし、自作のTシャツを着たりザクティで動画を撮るなど、売り込みは忘れない。
- 作者: 村上隆
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2006/06/01
- メディア: 単行本
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ゼロアカ道場・東浩紀
「東浩紀と非公式ゼロアカ藤田直哉のスペシャルトークイベント」
批評家選考&育成企画である、東浩紀のゼロアカ道場から、
道場主:東浩紀と、門下生:藤田直哉が、
GEISAIのステージでスペシャルトークショーを行います。
前述のような打ち合わせを経て、ゼロアカ道場の道場主・東浩紀氏とその門下生たちは、2009年3月8日(日)に、東京ビッグサイトで開催された、アートイベント「GEISAI#12」に出場。同イベントは審査員に、作詞家の秋元康氏、アニメ監督の山本寛氏ら著名人を迎えている。
観客が見守るなか、藤田さんとゼロアカ道場生の坂上秋成さん(第五十一回・群像新人文学賞小説部門・最終候補)が登壇した。坂上さんは「ピカチュウ」のコスプレで登場し、パフォーマンスを披露。
これは、アート集団「Chim↑Pom」の「ピカッ」というパフォーマンスのパロディなのだが、観客には文脈が把握しにくかったかもしれない。途中、東浩紀氏が出場の経緯を説明する場面もあった。しかし、黄色くなった坂上さんは、「これは22世紀の表現」と、堂々とした態度で前衛性を訴えた。
東氏と村上氏は以前から交遊がある。しかも村上氏は、次に行なわれる予定のゼロアカ道場・第五回関門の審査員も務める。そうした流れを汲んだ今回のゼロアカ道場とGEISAIのコラボレーションの実現だが、批評界と芸術界の交流を果たす異色の試みと言えるだろう。
注*1
関連作品
東浩紀のゼロアカ道場 伝説の「文学フリマ」決戦 (講談社BOX)
- 作者: 東浩紀(道場主),講談社BOX
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/03/03
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*1:この文章は、映像と伝聞を元に書かれており、筆者の取材ではなく紹介です