創作情報同人誌『ライトクリエイターズ(仮)』・企画中

概要

『ライトクリエイターズ(仮)』という創作情報同人誌の企画が現在進行中です。「創作情報」というのは、創作者のための情報という意味です。早ければ夏のコミックマーケットで、遅くても冬のコミックマーケットで、年内に発行できればと考えております。

詳細

仕様について

編集者は私ひとりになるため、『新文学』から見るとページ数が半減します。また、「ゼロアカ」のときのような大出版社の集客力はもはやないので、部数もそう多くは刷れないでしょう。そして、印刷は多く刷るほど安上がりなので、価格を下げられません。そういうわけで、『新文学』と比較すると割高になって申し訳ないです。ただ、同人市場ではわりと普通の価格設定になります。

紙面について

情報誌ということもあり、『新文学』よりグラフィカルな紙面にしたいと考えます。と、口で言うのは簡単なのですが、より編集作業に手が掛かることが予想されます。すでにライターの仕事が忙しくなりつつあるので、非常に前途多難ではありますが、そうした経験はライターとしての私に対してどこかに活きるかもしれない――というか実際、『新文学』は良い勉強になりました――ので、どこまでやれるかわかりませんが、精一杯頑張ります。

内容について

一番肝心な内容ですが、前述のように創作者のための情報誌となっています。この「創作者」とは、いったい誰を指すのか。それは、題名に「ライト」とあるように、アマチュアを対象としています。そして、「創作志望者」とは言っていませんから、プロを志望する人に限りません。純粋に趣味で創作活動をする人が読んで楽しめるような内容にしたいと考えています。

もう少し具体的に言うと、企画のひとつの軸として、「ネット創作」が挙げられます。もうひとつの軸は、「消費的創作」があります。この両軸の設定は、「ニコニコ動画」「初音ミク」「ケータイ小説」「Pixiv」など、CGMの台頭が動機になっています。「消費の延長線上で、ネットで日常的に、創作する」というのがひとつのテーマになります。

しかし、ネットの情報はネットで手に入ります。リアルの情報もかなりネットで集められます。そこで、ネットで手に入らないような企画が必要だと考えています。具体的にはインタビューと体験レポートという形態を考えています。それでは、誰にインタビューするのか、何をレポートするのか、といったさらなる詳細は、今後少しずつ発表してゆく予定です。

頒布について

コミックマーケットなどの同人即売会と、同人ショップを主な頒布場所と想定しています。ところで、コミケをはじめとする現在の同人界で、売れるジャンルと言えば、成人向け二次創作です。言い換えるとエロパロ、すなわち、エロエロでパロパロなものです。そのようなエロパロ全盛の流れにあって売れるのか、という疑問がなくもないです。エロパロじゃないとピンと来ない。

でも、このブログを始めたときに、現在を予想していたわけではありませんでした。何かを始めるときというのは、たとえ小規模なことでも、事前に何もかも見通せる訳ではなくて、やっているうちに見えてくることがあります。成功するかどうか気にしすぎて何もできないという事態もよくありました。なので、あまり結果を先回りして考えずに、まずは同人誌作りの経験を積むことを重視します。

個人的に思うこと

別にそうは売れないし、それにもうネットでかなりお膳立てが整っているから、これ以上創作の環境というのは、いまさらいらないのでは? という疑問がふと頭をよぎることもなくはないです。しかし、私はかなり昔に、初期の『コミッカーズ』を読んでいまして、今振り返ると、ああいう媒体や場所があると創作の動機が形成される、という実感があります。

今はネットがそうした場所になっています。しかし、本という形にすることにまだ意味があるだろうと考えています。まだ晴海でやっていた頃のコミケに初めて行ったときは、すごくびっくりして、こんなことをやっている人たちがいるのかと、初めて気付きました。今のネットはもっと進んでいるとは思いますが、顔が見えないネットだと、そこまでは驚きがない。というわけで、何かの動機になるきっかけになるような本を作りたいと思っています。

――ドラクエ4の4章で、この章の主人公、ミネアとマーニャの姉妹が牢屋に閉じこめられる場面があります。その牢屋にいる老人が、自分はもう先が長くないからと、乗船券をふたりに譲る場面があります。子供の頃は深く考えずにいましたが、今振り返るとドラマを感じます。で、何が言いたいかというと、まさにそういう本を作りたいということです。私はデビューも遅いですし、この先活躍する機会とかもうあんまりないですから、もっと若くて才能がある人のために、何かしたいと考えております。

募集について

もう少し企画が固まってから、ご協力をお願いすることがあるかもしれません。そのときはよろしくお願いします。