イベント・阿佐ヶ谷ロフトA「ムーンストーン大新年会 2009」

概要

増田俊樹監督(『トウキョウ・守護天使』)が放つ最新作、『おやすみアンモナイト 貧乏人抹殺篇/貧乏人逆襲篇』が「ゆうばり国際ファンタスティック映画祭 2009」 フォーラム部門招待作品に決定!!
芸能事務所ムーンストーン創立5周年を記念した大新年会と、映画祭参加の祝賀会を、年始のAsagaya/Loft Aにて緊急開催!

1月9日に阿佐ヶ谷ロフトAで行われた「ムーンストーン大新年会 2009」の模様をお伝えしよう。

詳細

増田俊樹監督の「トウキョウ・守護天使*1」は、作家・宮崎学に「リアルな虚構を生きる醍醐味」と言わせた「ハードボイルド・ファンタジー」の作品だ。そして今度は、「貧乏」というリアルな題材に真正面から取り組む。

増田監督が豪放な口調で冗談を言えば観客たちに笑いが沸き、華やかな女性陣が登場すると拍手が起こり、客席との一体感に包まれながら、終始和やかなムードでイベントが進行した。

ここで阿佐ヶ谷、さらには杉並という場所性に注目したい。特別出演の松本哉氏は高円寺北中通りに「素人の乱」というリサイクルショップ(群)を経営しており、今回のイベント開催地に馴染み深い。自主制作の映像・音楽制作者にアンプなどの中古機材を貸し出すというふうに、映画にも関係がある。脚本の昼間たかし氏も、伊藤圭介氏と共に『日本の特別地域特別編集 東京都杉並区』という本を編集している。

さらに、永山薫氏と共に『2007-2008 マンガ論争勃発』という本で、マンガに対する規制や運動を扱っており、PSE法反対デモなどを展開した松本哉氏とは、文化や表現という問題で意識を共有する部分もあることだろう。

松本氏は昨年後半に立て続けに四冊出版するという売れっ子で多忙を極めている。そんな松本氏にどうしても出演依頼するために、増田監督はなんと彼のショップで家電を注文し、彼が直接届けるよう指名して会おうとした、という逸話も。増田監督の出演者に対するこだわりが伺える。

イベント終了後、大塚まえさんにお話を伺ったところ、『ジョジョの奇妙な冒険』などの少年マンガが大好きだと、瞳を輝かせて語って下さった。余談だが筆者は、大塚さんが登場したデジキューブ「チョコレートキッス」という美少女ゲームをプレイしたことがある。

夕張の映画祭に向けて、今後の期待が高まる。興味のある方は、ぜひ関連サイトなどをご覧頂きたい。