レベル1

落とし穴

「捨てる神あれば拾う神あり」で、幸運にも編集者の方に拾って頂け、創刊のどさくさに紛れて、少なくとも一回は紙媒体に出られましたが……無名の新人ですから、私の項は「だれこれ?」と飛ばされても仕方ありません。

ブログを書いていると、「面白い」と言って下さる方がいて、大変ありがたい思いです。ただそれは、無料で読める文章だから、そう仰る面があります。もしプロの仕事という視点・文脈で読めば、辛い評価を頂くでしょう。

同一人物でも、活動の場所が変われば、評価の基準も変わります。たとえばニコニコ動画の「神職人」も、新人アニメータになったとたん、「作画崩壊!」と言われてしまう。もしかしたら、今すでにそういう動画があるかもしれません。

落とし穴というか、曲がり角を曲がって見えてくる景色があって、つまり制約が増える弱い立場に立ったことに気付きます。「お客様は神様だ」と言いますが、神に仕える事が仕事です。

遠くから声がする

ところで、あるライトノベルの新人作家の方に、ネットで個人的に話を聞かせて頂いて、うらやましく思っていました。私はただブログを更新しているだけですから……。

もちろん、単著のある方と同一視などできません。私は駆け出しで下積みのヒヨッコですから、物書き気取り、作家気取り、評論家気取り……で勘違いすれば、「十年早い」と失笑されます。まだ何のスキルもなく使えない存在ですから、ワナビ精神を自ら戒め、せめて姿慎みます。

また、仕事の一環としてブログを書くなら、主張の妥協も必要です。後々になって困らないよう言動を慎み、姿を慎む必要があるので、これからは外部へのリンク・コメントをなるべく控え、内需拡大で更新するよう方針変更します。

だからといって、ただ萎縮するだけでは読者が読んでいてつまらないので、新しい方向性のキャラやカラーを出す予定です。姿を慎みつつも、無名のまま忘れ去られないように、別の面で戦略を打ち出します。

もう一度のぼってこられるか

願わくば、ネト充(ネット充実)から紙充(紙媒体充実)に進化したいですが、この厳しい競争社会でそう簡単にいくほど、世の中甘いわけがありません。それでも、ブロガーとライターの二人三脚でやっと半人前、という形でどうにかやっていきたいです。

先のステージに進んだものの、レベル1からやり直しの無力な状態で、途方に暮れているところはあります。ただ一方、はてな村からワールドマップに出てみると、「ネットの外は広大」「リアルは広大」という新鮮な印象もあります。

今までブログを書いていて、「この記事を書けば、どうなるものか……」と、自分で意義を疑うことがありました。しかし、たとえ一度でも仕事が来た前例ができたので、これからは文章を書くことに全力で取り組めます。努力できる環境があるのは幸いです。

ブログは一人で書いているので独善的になりやすいですが、読者の方への感謝の心を忘れずに、これからもがんばっていきたいと思います。改めて、「sirouto2」「しろうと」だけでなく、新しく活動する「天野年朗」の方もよろしくお願いします。