『新潮』の小説でネタにされました

『新潮』2008年5月号「ファントム、クォンタム―序章―」東浩紀

新潮 2008年 05月号 [雑誌]

新潮 2008年 05月号 [雑誌]

『新潮』5月号に小説を書きました。タイトルは「ファントム、クォンタム」。今回掲載分は約70枚で、長編小説の序章にあたります。共作でもメタフィクションでもありません。ジャンルはどちらかというと、SF……かな? 続きは8月号に掲載予定。

どうも、「萌え理論」の「しろうと」です。エイプリルフールはとっくに過ぎましたので、タイトルは釣りではなく本当なんですよ。自分でも本屋で驚きました。といっても、そのまま名前が出たわけではなく、パロった形ですけどね。

ここのブログ(とブロガー)が脇役として出てきたのは、批評家の東浩紀氏が書かれている小説です。SF要素・Web要素・私小説(キャラクター小説?)的要素が絡み合い、非常に興味深い作品です。しかしここでは、私がチョイ役で登場している部分だけ紹介しましょう。

「ぴかりろん」の「くろうと」

葦船容疑者のファンサイト、「ぴかりろん」の管理人・くろうとさん(27)は、昨年末に朗読会で会ったときの印象を語る。「新作は書かないと宣言し、客が驚いていた。やぶれかぶれの印象を受けた」。
(『新潮』2008年5月号「ファントム、クォンタム―序章―」)

「葦船(往人)容疑者」は、小説内では、「芥川賞候補作家」という設定です。そのファンブログの管理人。もちろん、書かれていることは創作フィクションですので、リテラシーとしてそのまんま鵜呑みにしないでください。「相手は生身のモエリロンなんだぞ!」ということですね。

はじまりは、葦船容疑者の小説のファン・くろうと氏が運営するブログ「ぴかりろん」に、匿名の投稿者が10月5日午前2時48分に寄せたコメントだ。
コメントは、くろうと氏のブログを「真相隠蔽のための当局の自作自演ブログ」と非難し、(中略)ブログ全体が炎上。

ブログが「炎上」! なぜ炎上したのかの経緯、そもそもなぜ芥川賞候補作家が容疑者なのか、というのが気になるところですが、それは『新潮』を読んでのお楽しみ。

文化系女子スパイに狙われたい

それにしても、このブログも当局との関係が疑われるくらい出世したいところですね〜。コメント欄やブクマに、プロのブログ潰し屋が派遣されてきたり、文化系女子スパイが派遣されてきたりで、てんやわんやの大騒ぎみたいな。

アクセス解析を見ますと、(フィルタリングされると困るので、どこからかは言いませんが)教育機関・行政機関・その他企業などから一応トラフィックがありますが、これは別にゲートキーパーに監視されているとかではなくて、昼休みにWeb巡回しててニュースサイトからたまたま来た、とかそういうアクセスでしょう。

今度は暗示的ですが、またもや言及され、ありがたいことです。ところで、こうやって言及されるたび、いちいち自分から言い出すのもアレだと思うんですが、でも無名だと言わないと誰も気付かないので、これからもジャンジャン騒ごうと思います。誤配バンザイ!